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米耐久財受注、8月は予想外に増加 設備投資の勢い復活示す

ロイター / 2023年9月28日 2時18分

米商務省が27日発表した8月の耐久財受注統計によると、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は前月比0.9%増加した。米ボーイング工場で2019年3月撮影(2023年 ロイター/Lindsey Wasson)

[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した8月の耐久財受注統計によると、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は前月比0.9%増加と1月以来の大幅な伸びを記録した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は横ばいだった。

予想外の増加はインフレ上昇に伴う価格上昇を反映したとみられるものの、景気の底堅さを示しており、第3・四半期初めに低迷した設備投資が再び勢いを取り戻す兆しを示している。

BMOキャピタル・マーケッツ(トロント)のシニアエコノミスト、プリシラ・ティアガモアティ氏は、「米国経済は驚くほど耐性がある」と述べた。

7月は0.1%増から0.4%減に下方修正された。8月の前年同月比は2.1%増だった。

8月の耐久財受注額は前月比0.2%増。エコノミスト予想の0.5%減を上回った。7月は5.2%減から5.6%減に下方修正された。8月の前年同月比は4.2%増だった。

FHNフィナンシャル(ニューヨーク)のマクロ・ストラテジスト、ウィル・コンパーノール氏は、7月分は下方修正されたものの「経済の他のあらゆる面で力強さが見られることから、設備投資の鈍化にもかかわらず、第3・四半期の成長が堅調であることが示唆された」と指摘。「少なくとも設備投資の回復力は、急速な利上げでも経済が景気後退に陥っていないという連邦準備理事会(FRB)の慎重ながらも楽観的な見方を裏付けるもう一つの理由となる」とした。

機械の受注が0.5%増と堅調だったほか、電気機器、家電製品、部品の受注は1.1%増と急増した。コンピューター・電子製品の受注は0.3%増加。金属加工製品は0.5%増加した。

一方、一次金属の受注は0.6%減少した。輸送用機器の受注は民間航空機の予約が15.9%減少したことが響き、0.2%減少した。米航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、8月の航空機受注は45機と7月の52機から減少した。

自動車および部品の受注は0.3%増加した。米3大自動車メーカー(ビッグ3)に対する全米自動車労働組合(UAW)のストライキは9月の受注と出荷の重しとなり、早期に解決されなければ第4・四半期の設備投資の足かせになる可能性がある。

在庫は0.2%増、受注残は0.4%増だった。

国内総生産(GDP)で設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は0.7%増加した。7月は0.3%減だった。非国防資本財の出荷は1.2%増加した。

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