米中関係安定化に「包括的」対話必要、中国外相が米国務長官に
ロイター / 2023年10月27日 9時8分
10月26日、 訪米の途に就いた中国の王毅外相(写真左)は、ブリンケン米国務長官(同右)との会談を前に、両国に意見の相違はあるが共通利益もあると述べ、誤解を減らして2国間関係を安定させるためには「徹底的」で「包括的」な対話が必要との見方を示した。写真はインドネシア・ヌサドゥアで7月代表撮影(2023年 ロイター)
[ワシントン 26日 ロイター] - 中国の王毅外相は26日、訪問先のワシントンで、米国と中国の間に意見の相違はあるが共通利益もあると述べ、誤解を減らして2国間関係を安定させるためには「徹底的」で「包括的」な対話が必要との見方を示した。
ブリンケン米国務長官との会談を前に、王氏は「中国と米国は対話をする必要がある。再開するだけでなく、綿密で包括的なものでなければならない」と指摘。対話は誤解を減らすとし、関係を安定させて健全で安定した持続可能な発展の軌道に戻すことに役立つと述べた。
ブリンケン氏も王氏の発言に同意すると応じた。
王氏は26日から3日間の予定で訪米する。今回は11月に予定されるバイデン大統領と習近平国家主席の首脳会談の準備が目的とされている。
また、米国はイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を巡り、中国がイランへの影響力を利用し、中東の紛争がエスカレートしないよう求めている。
王氏は27日にサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とも会談する予定。ホワイトハウスでバイデン大統領とも会う予定だが、どの程度の実質的な会話を交わすかは不明だ。
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