米ＳＥＣ委員長、気候リスク巡る企業報告ルールの必要性訴え

　１０月２６日、米証券取引委員会（ＳＥＣ）のゲンスラー委員長（写真）は、米企業が環境リスクを報告する際の規則を策定すれば、海外の枠組み活用を巡る混乱を避けることができると述べた。写真はワシントンで３月撮影（２０２３年　ロイター／Leah Millis）

Douglas Gillison　Isla Binnie

[ワシントン ２６日 ロイター] - 米証券取引委員会（ＳＥＣ）のゲンスラー委員長は２６日、米企業が環境リスクを報告する際の規則を策定すれば、海外の枠組み活用を巡る混乱を避けることができると述べた。

ゲンスラー氏は米商工会議所主催のイベントで、１年以上前に提案され既に約１万６０００件の意見が寄せられた気候変動リスクの報告に関する規則について、いかなる法的異議申し立てにも耐えられることを望むと語った。

２０２２年３月に公表されたＳＥＣの規則案は、上場企業に対し、温室効果ガスの排出量や異常気象による物理的被害や混乱などのリスクに関するデータを当局提出書類に含めるよう義務付けている。

当初この規則は今年初めに最終決定する予定だったが、法律関係者などが訴訟が引き起こされる可能性があると指摘している。