米マスターカード、第4四半期業績見通しが予想に届かず

米クレジットカード大手マスターカードが１０月２６日発表した第４・四半期の業績見通しは純収入の伸び率が２桁台前半で、１６％以上を見込む市場予想に届かなかった。同社株価はこの日の米市場で一時６％近く下落した。写真は会社ロゴ。２０１７年８月撮影（２０２３年　ロイター/Thomas White）

Niket Nishant

[２６日 ロイター] - 米クレジットカード大手マスターカードが２６日発表した第４・四半期の業績見通しは純収入の伸び率が２桁台前半で、１６％以上を見込む市場予想に届かなかった。同社株価はこの日の米市場で一時６％近く下落した。

同時に発表した第３・四半期決算は、特殊要因を除いた１株当たり利益が３．３９ドルで、ＬＳＥＧがまとめたアナリスト予想平均の３．２１ドルを上回った。旅行や娯楽の堅調な消費が寄与した。純収入は前年同期比１４％増の６５億ドルだった。

高インフレが続く中、賃金の伸びを支えに消費者は旅行、買い物、娯楽への支出を続けているが、１０月の消費動向に減速の兆しが見えると指摘するアナリストもいる。

マイケル・ミーバック最高経営責任者（ＣＥＯ）は声明で「マクロ経済と地政学的な不透明感は依然として強いが、当社は多角的なビジネスモデルにより、決済およびサービス分野における大きなチャンスを生かす上で有利な立場にいる」と述べた。