コマツ、今期の営業益を上方修正 値上げや円安寄与

　１０月２７日、コマツは２０２４年３月期の業績予想（米国会計基準）を上方修正し、連結営業利益を４９１０億円から５４８０億円に引き上げた。写真は同社のロゴ。２０１３年１月、都内で撮影（２０２３年　ロイター/Shohei Miyano）

Nobuhiro Kubo

［東京　２７日　ロイター］ - コマツは２７日、２０２４年３月期の業績予想（米国会計基準）を上方修正し、連結営業利益を４９１０億円から前年比１１．７％増の５４８０億円に引き上げた。北米や中南米を中心に売り上げが増加、値上げや円安が上期の業績を押し上げた。

ＩＢＥＳがまとめたアナリスト１６人の予想平均５６６９億円には届かなかった。

足元の円安を反映し、通期の前提為替レートを１ドル１２５円から１３７．７円に、１ユーロ＝１３３円から１５０．３円に、１豪ドル＝８３円から９０．３円に見直した。

下期は景気後退が懸念されるとして建機の需要減速を想定する一方、鉱山機械は引き続き堅調に推移するとみている。

中間期の配当は１株７２円と、前回予想から３円引き上げた。期末の配当予想も１株７２円と２円上積みした。