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野村HD、7―9月期純利益は前四半期比51%増 営業部門が大きく改善

ロイター / 2023年10月27日 17時0分

 10月27日、野村ホールディングスが発表した2023年4─9月期連結純利益(米国会計基準)は、前年同期比3.2倍の586億円になった。写真は同社のロゴ。2017年6月、米ニューヨークで撮影(2023年 ロイター/Carlo Allegri)

Ritsuko Shimizu

[東京 27日 ロイター] - 野村ホールディングスが27日に発表した2023年4─9月期連結純利益(米国会計基準)は、前年同期比3.2倍の586億円になった。株式市場の活性化を追い風に営業部門の業績が大きく改善したほか、インベストマネジメント(IM)部門も回復している。7―9月期の純利益は352億円(前四半期比51%増)となった。

営業、IM、ホールセールの主要3部門の税前利益は同2.1倍の605億円だった。北村巧・財務統括責任者(CFO)が会見で「株高も相まって、企業の成長投資に向けた意欲にも徐々に変化が出始めている」と述べるなど、国内を中心に事業環境が好転してきている。

営業部門の税前利益は約6年ぶりの水準となった。株式市場の活況に加え、富裕層や法人オーナー向けに人員を配置するなどの体制変更により、取引に動いた顧客数を示すフロービジネス顧客数が増加するなど効果が出てきている。

北村CFOは、12月末の日経平均株価は3万4000円、来年3月末は3万4500円と想定を示し「こういうマーケット環境なら、営業部門の収益はそれなりに上がっていく」との見方を示した。ストック収入も順調に増えており、株価が調整したとしても「しっかりとした黒字が残せる体質にはなってきた」という。

インベストマネジメント部門は、税前利益が232億円で同6.4倍となった。日本株関連ETFや投信に資金が流入し、運用資産残高が76.5兆円と2四半期連続で過去最高を更新した。また、アメリカン・センチュリー・インベストメンツ関連損益の改善もあり、投資損益は前四半期の赤字から117億円の黒字となった。

ホールセール部門の税前利益は83億円と前四半期からは改善したものの、海外は依然として厳しい状況が続いている。北村CFOは「7―9月期に苦戦した海外マクロプロダクトも金利の見通しがもう少し明らかになってくれば、収益機会も出てくる」との見通しを示した。

通期見通しは開示していない。IBESがまとめたアナリスト7人の通期連結純利益予想の平均値は1330億円だった。

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