今年の訪タイ中国観光客は最大350万人、目標届かず＝観光庁

［バンコク　２４日　ロイター］ - タイ政府観光庁（ＴＡＴ）は２４日、今年の中国からの観光客数が３４０万─３５０万人になるとの予想を示した。中国人観光客向けにビザなしプログラムを導入したものの、目標を下回る見通しとなった。

年初来からの累計は約３０１万人だという。ＴＡＴは６月、今年の中国人観光客は４００─４４０万人と予想し、政府当初予想の５００万人から引き下げた。

中国はタイの中核産業である観光の主要市場で、新型コロナウイルス禍前の２０１９年には１１００万人が訪れ、この年の全観光客の２５％以上を占めた。

ＴＡＴのアジア太平洋国際市場担当者は「中国の景気鈍化で観光に対する支出への懸念が生まれている」と指摘。バンコクの商業施設で発生した銃乱射事件も影響していると述べた。

同氏によると、年初からタイを訪れた全観光客は約２３８８万人だった。

政府の通年目標は約２８００万人。１９年には４０００万人が訪れ、支出は１兆９１００億バーツ（５４３億７０００万ドル）だった。