台湾総統選、野党一本化決裂に中国で落胆の声
ロイター / 2023年11月27日 18時40分
11月27日、 来年1月に行われる台湾総統選で野党の候補一本化が実現しなかったことを受けて、中国では対中強硬路線を敷く与党・民主進歩党(民進党)が政権を維持するのではないかとの懸念が強まっている。写真は24日、台北の中央選挙管理委員会前で国民党の旗を振る支持者(2023年 ロイター/Ann Wang)
[北京/台北 27日 ロイター] - 来年1月に行われる台湾総統選で野党の候補一本化が実現しなかったことを受けて、中国では対中強硬路線を敷く与党・民主進歩党(民進党)が政権を維持するのではないかとの懸念が強まっている。
最大野党の国民党と野党第2党の台湾民衆党は候補一本化を巡る協議が決裂し、個別に立候補者を届け出た。世論調査でリードする民進党候補の頼清徳副総統にとって追い風となった。
中国で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室は24日遅く、短い声明を発表し、総統選が平和と安定の維持に寄与することを望むと表明。台湾は「戦争か平和かの選択」に直面していると改めて主張した。
中国国内のソーシャルメディアでは、野党の一本化決裂に落胆する声が相次いでいる。
中国のシンクタンク、CICGアジア太平洋の戦略研究ディレクターであるZhang Xuesong氏は「(野党の協議決裂は)台湾海峡両岸の平和にとっての損失だ」と微博(ウェイボー)に投稿。「非常に悔しい一日だった」と述べた。
別の微博ユーザーも「協議決裂のニュースを見た。希望を失った」と投稿している。
民進党の頼氏は26日夜の選挙集会で、台湾が中国の一部であることを認めれば主権を失うと発言。「主権がなければ、土地や家の所有権も失う」と訴えた。
国民党の侯友宜候補は支持者に対し、頼氏に投票すれば戦争に賛成票を投じることになると主張。平和を実現できるのは自分だけだと訴えた。
この記事に関連するニュース
-
習氏「台湾は神聖な領土」と演説 中国建国75年、統一に決意
共同通信 / 2024年9月30日 22時43分
-
石破氏が先月訪問した台湾の与党、総裁選出に祝意 関係深化期待
ロイター / 2024年9月27日 18時48分
-
石破茂氏の新総裁選出に台湾の頼清徳総統が祝意 「民進党と関係発展を」
産経ニュース / 2024年9月27日 18時35分
-
脅してもすかしても動じぬ台湾、加速する中国離れ 焦る習近平氏、包囲網演習は常態化【中国の今を語る④】
47NEWS / 2024年9月24日 10時0分
-
台湾への「戦略的曖昧性」をアメリカは変えるか アメリカ新政権で試される日本の外交力
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 8時0分
ランキング
-
1ヒズボラ後継候補の消息途絶=イスラエル、レバノン軍事作戦続く
時事通信 / 2024年10月5日 22時13分
-
2イスラエル・ネタニヤフ首相「自国を防衛し、攻撃に対応する義務と権利がある」 改めてイランへの報復明言
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月6日 4時41分
-
3ガザで使用の武器禁輸を 仏大統領、対イスラエルで
共同通信 / 2024年10月6日 15時14分
-
4「中国は絶対に祖国でない」=建国年数根拠に台湾・頼総統
時事通信 / 2024年10月6日 9時26分
-
5世界各地で反戦デモ、10月7日控え ガザ・中東戦闘に抗議
ロイター / 2024年10月6日 13時23分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください