米ルイジアナ州、経口中絶薬2種を規制薬物に指定 国内初
ロイター / 2024年5月27日 12時9分
米ルイジアナ州のジェフ・ランドリー知事は24日、「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」の経口妊娠中絶薬2種類を、薬物としての使用が厳しく規制される「スケジュールⅣ」に指定する法案に署名した。こうした州法が成立するのは初めて。写真は2023年4月撮影(2024年 ロイター/EVELYN HOCKSTEIN)
Steve Gorman
[24日 ロイター] - 米ルイジアナ州のジェフ・ランドリー知事は24日、「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」の経口妊娠中絶薬2種類を、薬物としての使用が厳しく規制される「スケジュールⅣ」に指定する法案に署名した。こうした州法が成立するのは初めて。
法案は共和党が過半数を占める州議会上下両院の可決を経て、23日に知事に提出されていた。ルイジアナ州は既に手術などによる中絶がほぼ全面的に禁止されており、今回の法案成立によって、医師の処方を受けずに経口中絶薬を他の州で購入したり、オンラインで注文したりすることがさらに大きな危険を伴うことになる。
スケジュールⅣに指定されるのは通常、乱用されたり依存を引き起こしたりする恐れがあるためにより重大な監視が必要とされる鎮痛剤や向精神薬。
ミフェプリストンとミソプロストールは米食品医薬品局(FDA)が20年以上も前に、安全で効果があるとして市販を承認。国内の妊娠中絶に占める比率が60%余りに達している。今後は処方なしに保有すれば1年ないし5年の禁錮刑と最大5000ドルの罰金を科せられる。妊娠中の女性は刑を免除されるが、家族や友人、医療サービス提供者が所持を手助けすれば訴追される恐れがある。
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