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米、イスラエルへの爆弾輸送停止を維持 解決策巡り「協議中」

ロイター / 2024年6月27日 11時40分

訪米中のイスラエルのガラント国防相(写真)は26日、バイデン政権当局者との一連の会談で、米国のイスラエルに対する兵器供給を巡り大きな進展が得られたと述べた。2023年10月撮影(2024年 ロイター/Jacquelyn Martin)

Matt Spetalnick Steve Holland

[ワシントン 26日 ロイター] - 米政権当局者はイスラエルに対する爆弾輸送の一時停止を巡り、訪米中のイスラエルのガラント国防相に対し、問題が精査されている間、米国は停止を維持すると伝えた。米高官が26日明らかにした。

ガラント氏はこの日、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)と会談。24日にはブリンケン国務長官、25日にはオースティン国防長官と会談した。

米国は5月、パレスチナ地区ガザでの民間人の犠牲への懸念から、弾薬の供給を停止した。

米高官は「解決策を見いだすために協議が続いている」とした上で、他の武器については引き続きイスラエルに供給される見通しと述べた。

イスラエルへの武器供給の一部に「ボトルネック」が生じていることを認めたが、軍事援助承認に関する「複雑な官僚制度」によるもので、意図的に遅らせているわけではないと語った。

ガラント氏はこの日、バイデン政権当局者との一連の会談で、米国のイスラエルに対する兵器供給を巡り大きな進展が得られたと述べた。

<イスラエル北部国境巡り協議>

ガラント氏はまた、親イラン勢力ヒズボラと戦争になればイスラエルはレバノンを「石器時代に逆戻り」させることができると警告する一方、イスラエル政府は外交的解決を望んでいると強調した。

「(イスラエル)北部の治安状況」を解決する必要性について米当局者と協議したとし、レバノン国境でのヒズボラの「軍編成」は容認できないと主張。「戦争は望んでいないが、あらゆるシナリオに備えている」と記者団に述べた。

戦後のガザ統治について、地元のパレスチナ人、地域のパートナー、米国が関与する3段階の案を米当局者に説明したことも明らかにした。イスラエルとハマスは関与しないという。

ガザにおける次の段階への移行についても協議した。イスラエル軍はハマスとの激しい戦闘の局面は終わりに近づいているとしている。

<イランも焦点>

イスラエルと敵対するイランも議題に上り、ガラント氏はサリバン氏と「イランの侵略と核開発の野望に対する」協力の重要性についても話し合ったという。

イスラエルはイランの核開発計画への警戒感を強めているが、米高官は情報機関の分析として、イランは現在、核兵器開発に必要なプロセスを追求していないという認識を示した。ただ、イランが最近いくつもの「挑発的な措置」を取っていると述べた。

同高官によると、米国とイスラエルはイランに関する戦略対話の日程再調整に取り組んでいる。会合は先週予定されていたが、米国が弾薬供給を制限しているとネタニヤフ首相が批判したことを受けて中止された。

ホワイトハウスによると、サリバン氏は会談でヨルダン川西岸地域で緊張が高まっている問題に言及した。

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