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世界LNG市場「壊れやすい均衡状態」 供給に余裕乏しく=IGU

ロイター / 2024年6月27日 12時59分

 国際ガス連盟(IGU)は26日発表した2024年版の世界LNGリポートで、世界の液化天然ガス(LNG)市場について、過去2年間の不安定さを経て、現在は脆弱(ぜいじゃく)な均衡状態にあるとの認識を示した。写真は米テキサス州のフリーポートLNGの施設で昨年2月撮影(2024年 ロイター/Arathy Somasekhar)

Marwa Rashad

[ロンドン 26日 ロイター] - 国際ガス連盟(IGU)は26日発表した2024年版の世界LNGリポートで、世界の液化天然ガス(LNG)市場について、過去2年間の不安定さを経て、現在は脆弱(ぜいじゃく)な均衡状態にあるとの認識を示した。余剰供給能力が短期的には乏しいことが影響している。

23年の世界のLNG取引量は、前年比2.1%(840万トン)増の4億0142万トンと、過去最高水準に達した。価格の緩やかな下落で、スポット取引による買いが増えたことに支えられた。

ただ、取引の増加ペースは22年の5.6%を下回った。リポートは、供給が限られていることが、引き続き増加ペースを抑えたと指摘した。 IGUの李雅蘭会長は「LNG市場は、価格が下落しているものの、依然として需給が引き締まった状態にある。世界市場が新たに見いだした均衡状態はなお脆弱(ぜいじゃく)で、需給の両サイドの不確実性に敏感だ」と述べた。

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