ブラジル中銀、経済上振れ警戒で慎重な政策運営必要=ガリポロ理事
ロイター / 2024年8月27日 10時39分
[ブラジリア 26日 ロイター] - ブラジル中央銀行のガリポロ理事(金融政策担当)は26日の講演で、経済の上振れリスクに備えた慎重な政策運営が必要だとの見解を示した。
今年末に任期を終えるカンポス・ネト総裁の最有力後任候補とされるガリポロ氏は、強い所得の伸びや低い失業率、設備稼働率の高さ、国内総生産(GDP)見通しの上方修正などを挙げ、中銀は需要がインフレを引き起こす恐れがある無秩序な形で拡大していないかどうか、注視しなければならないと訴えた。
その上で9月17─18日に予定される次回会合での政策対応は「あらゆる選択肢が議論の対象になる」と強調した。
ガリポロ氏は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、ディスインフレがうまく進んだのは予想物価が安定を維持したためだと述べた点に言及。ブラジルではより引き締め的な金利水準が見込まれているにもかかわらず、予想物価はまだ落ち着いていないので、米国のような展開になっていないと説明した。
ブラジルの7月物価上昇率は政府目標の3%を上回る4.5%に達したが、中銀は同月の会合で政策金利を2回連続10.50%に据え置くことを決めた。
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