メディア界大物、米パラマウント買収撤退 スカイダンスと合意に道

　８月２６日、メディア業界の大物、エドガー・ブロンフマン・ジュニア氏（写真）は、米メディア大手パラマウント・グローバルの買収合戦から撤退すると発表した。写真は米カリフォルニア州ビバリーヒルズで２０１９年４月撮影（２０２４　ロイター／Mike Blake）

Dawn Chmielewski　Anirban Sen

[２６日 ロイター] - メディア業界の大物、エドガー・ブロンフマン・ジュニア氏は２６日、米メディア大手パラマウント・グローバルの買収合戦から撤退すると発表した。

米映画製作会社スカイダンス・メディアによるパラマウント買収への障害が取り除かれた。

ブロンフマン氏は先週、パラマウントの親会社、ナショナル・アミューズメンツの買収とパラマウント・グローバルの少数株式取得に向けた提示額を６０億ドルに引き上げていた。

関係筋によると、同氏は買収に必要なエクイティファイナンス（株式による資金調達）を確保できなかった。主要な協力者のうち数人が撤退したため、スカイダンスに本格的に対抗することを断念せざるをえなかったという。

同氏は文書で「パラマウント・グローバルは、他の追随を許さないブランド群や資産、人材を持つ素晴らしい会社であるとの考えに変わりはない」とし、売却プロセスの当事者は同社の将来に期待する気持ちで一致しているとの認識を示した。