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NY市場サマリー(27日)ドル下落、長期債利回り上昇 ダウ連日最高値

ロイター / 2024年8月28日 7時24分

<為替> ドルが前日の上昇から一転、一時1年超ぶりの安値に沈んだ。英ポンドは対米ドルで約2年ぶりの高値を付けた。市場では、今週と来週に発表される一連の主要経済指標待ちとなっている。         パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での発言などを受け、9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げはほぼ確実と見られており、ドル相場の重しとなっている。現在は0.25%ポイントでなく、0.50%ポイント利下げの可能性に議論が集中している。    LSEGによると、金利先物市場では0.50%ポイントの利下げ確率が37%と、23日終盤から横ばいで推移。また年内に計約1.06%ポイントの利下げが行われるとの見方も織り込まれている。    マネーコープの北米ストラクチャード商品部門責任者、ユージン・エプスタイン氏は「ジャクソンホール会議以来、ドルは下落基調にあるものの、むしろ横ばいで推移していると言える」と指摘。「パウエルFRB議長の発言は、結局のところあらゆる点でハト派的と受け止められた」と述べた。    取引終盤、ポンドは0.3%高の1.3226ドル。 一時、2022年3月以来の高値となる1.3246ドルを付けた。    主要通貨に対するドル指数は一時昨年7月以来の安値を付けた後、0.3%安の100.53。月ベースで22年11月以来の最大下落率となる見込み。    米連邦住宅金融庁(FHFA)がこの日発表した6月の米住宅価格指数(季節調整済み)は前月比で0.1%低下。前年同月比は5.1%上昇。上昇率は2023年7月以来、11カ月ぶりの小ささだった。    同じくこの日に発表された8月の米消費者信頼感指数は103.3と、7月の101.9(前回発表の100.3から上方改定)から上昇し、6カ月ぶりの高水準となったが、市場の反応は限定的だった。    今週は29日に米実質国内総生産(GDP)(改定値)、米コア個人消費支出(PCE)価格指数(改定値)など、重要指標の発表が控える。        ユーロは対ドルで0.2%高の1.1181ドル。     ドルは対カナダドルで0.3%安の1.3449カナダドルとなった。     豪ドル/米ドルは0.3%高の0.6791米ドル。    ドルはスイスフランに対しては0.7%安の0.8414フランとなった。  

<債券> 米経済は景気後退(リセッション)入りを回避できるとの観測が意識される中、長期債利回りが上昇した。    景気後退が起こるサインとされる2年債と10年債の利回り格差は逆転幅が一時3週間ぶりの水準に縮小。終盤の取引ではマイナス7.3ベーシスポイント(bp)となっている。前日終盤はマイナス12.4bpだった。        財務省が実施した2年債入札で堅調な需要がみられたことも、逆転幅の縮小につながった。     逆転幅の縮小は、FRBが来月に開始すると予想されている利下げサイクルが債券市場で織り込まれつつあることを示唆。カーバチュア・セキュリティーズ(ユタ州パークシティ)のマネジングディレクター兼債券部門責任者、トム・ディ・ガロマ氏は「8月は日本勢の買いが好調だった。米国勢もFRBが年内に合計1.0%ポイントの利下げを行う可能性に備え、買いを入れている」と述べた。        エバーコアISI(ニューヨーク)の債券ストラテジスト、スタン・シプリー氏は「FRBの利下げペースを見極めようと、景気減速のペースがどの程度穏やかなのかが注目されている」と指摘。「過去2週間ほどで0.50%ポイントの利下げの可能性が高まったが、一般的に中央銀行が金融緩和を加速させれば景気後退の可能性は低下するとの見方を国債利回りは反映している」と述べた。         10年債利回りは1.3bp上昇の3.831%。    30年債利回りは1.7bp上昇の4.125%。     金利見通しを敏感に反映しやすい2年債利回りは2.9bp低下の3.905%。 

<株式> 主要株価3指数が上昇し、ダウ工業株30種は前日に続き終値での最高値を更新した。28日に発表される半導体大手エヌビディアの四半期決算に加え、FRBの金融政策の行方を見極めようと、30日に発表される7月の米個人消費支出(PCE)が注目されている。    大型ハイテク株はまちまち。エヌビディアは1.5%上昇し、LSEGのデータによると、米上場株の中で最も取引が多かった。    ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「エヌビディアの決算と業績見通しだけでなく、ハイテク業界を最近の不振から脱却させる人工知能(AI)の現状について語るストーリーも、クリアすべきハードルは非常に高い」と述べた。    アップルは0.4%高。一方、アマゾン・ドット・コムは1.4%下落した。    S&P総合500種の業種別では情報技術や金融が上げを主導した。    メディア大手パラマウント・グローバルは7%超下落。メディア業界の大物、エドガー・ブロンフマン・ジュニア氏が26日、同社の買収合戦から撤退すると発表した。    テスラは1.9%安。カナダは26日、中国から輸入する電気自動車(EV)に100%の関税を課すと発表した。    AIサーバーを手がけるスーパー・マイクロ・コンピューターは2.6%安。ヒンデンブルグ・リサーチが同社株を空売りしていると明らかにした。    PHLX住宅指数は1.2%下落。米連邦住宅金融庁(FHFA)が発表した6月の米住宅価格指数は前月比で0.1%低下した。

<金先物> 米長期金利の上昇を背景に売られ、3営業日ぶりに反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比2.30ドル(0.09%)安の1オンス=2552.90 ドル。

米長期金利の上昇を背景に金利を生まない資産である金の投資妙味が減退した。また、 前日の金塊相場が再び最高値を更新した反動から、7月の米個人消費支出(PCE)の発表を30日に控え、投機筋の利益確定の売りも出やすかったとの見方もあった。ただ、FRBが9月に利下げに転換することがほぼ確実視さ れる中で金相場は2500ドルの心理的な節目を上回る水準で底堅く推移した。

<米原油先物> 3連騰の後を受けて利益確定やテクニカルな売りが膨らみ、4営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は前日比1.89ドル (2.44%)安の1バレル=75.53ドル。11月物は1.71ドル安の74.46 ドルだった。

相場は過去3営業日で、5.49ドル(7.63%)上昇。この間、中東情勢の悪化へ の警戒感やリビア産原油の供給混乱懸念に加え、米利下げ観測の高まりも支援要因となり、 相場は騰勢を強めていた。ただ、急ピッチでの上伸を受け高値警戒感が浮上した上、世界的な原油需要の減速懸念が重しとなり、この日は利益確定売りやテクニカルな売りが先行。中国の夏場の需要期を巡る懸念や一部の金融機関が米国のリセッション(景気後退)の可 能性がやや高まったとの見方を示したことなどが響いたもようだ。

市場関係者は、中東情勢を巡る先行きを引き続き注視。パレスチナ自治区ガザ情勢など を巡って対立するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが25日、昨年10月以降で最大規模となる攻撃を行った。双方ともに強硬姿勢を崩さず、追加攻撃の可能性を示唆 している。一方、カービー米大統領補佐官は26日、ガザを巡るイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉について、実務者レベルでの協議が今後数日間行われることを明らかにした。

ドル/円 NY終値 143.95/144.

00

始値 144.78

高値 144.88

安値 143.93

ユーロ/ドル NY終値 1.1184/1.11

85

始値 1.1165

高値 1.1190

安値 1.1151

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 102*07. 4.1203

00 %

前営業日終値 102*14. 4.1070

50 %

10年債(指標銘柄) 17時05分 100*12. 3.8292

00 %

前営業日終値 100*15. 3.8180

00 %

5年債(指標銘柄) 17時05分 101*17. 3.6551

25 %

前営業日終値 101*16. 3.6640

00 %

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*27. 3.8992

88 %

前営業日終値 100*25. 3.9340

88 %

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 41250.50 +9.98 +0.02

前営業日終値 41240.52

ナスダック総合 17754.82 +29.06 +0.16

前営業日終値 17725.77

S&P総合500種 5625.80 +8.96 +0.16

前営業日終値 5616.84

COMEX金 12月限 2552.9 ‐2.3

前営業日終値 2555.2

COMEX銀 9月限 2998.0 ‐2.7

前営業日終値 3000.7

北海ブレント 10月限 79.55 ‐1.88

前営業日終値 81.43

米WTI先物 10月限 75.53 ‐1.89

前営業日終値 77.42

CRB商品指数 280.5381 ‐1.4360

前営業日終値 281.9741

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