中国、預金準備率や7日物リバースレポ金利引き下げ 景気支援へ
ロイター / 2024年9月27日 11時30分
中国国営メディアによると、中国人民銀行(中央銀行)は9月27日付で預金準備率を0.50%ポイント引き下げた。準備率は加重平均で6.6%となった。北京で2022年9月撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京/上海 27日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は27日付で銀行の預金準備率(RRR)を50ベーシスポイント(bp)引き下げた。低迷する景気回復を支援するのが狙いで、今年2度目の引き下げとなる。
今回の措置は複数の主要金利引き下げや資本市場支援策と合わせて、潘功勝総裁が24日の記者会見で発表していた。
人民銀は27日、RRRが5%の銀行を除く全ての銀行が引き下げの対象と発表した。
声明は「支持的な金融政策スタンスを堅持し、金融政策の調整コントロール強度・精度を高め、中国経済の安定成長と高い質の発展へ有利な金融環境をつくりだす」とした。
潘氏はこれにより新規融資のために約1兆元(1424億4000万ドル)が解放されることになると述べ、年内にRRRをさらに引き下げる可能性を示唆している。
ただ、アナリストは景気先行き不透明感から、企業や消費者の新たな借り入れ意欲はほとんど見られないと指摘する。
今回の措置は2月5日に実施された50bpの引き下げに続くもので、準備率は加重平均で6.6%となった。
人民銀はまた、同日付で期間7日のリバースレポ金利も1.7%から1.5%に20ベーシスポイント(bp)引き下げた。前回の引き下げは7月で、幅は10bpだった。
「金融政策のカウンターシクリカル(景気変動の抑制)調整機能をさらに強化し、経済の安定成長を支える」と引き下げの理由を説明した。
また、期間14日のリバースレポ、臨時のレポおよびリバースレポの金利も同幅で調整されるとした。
OCBC銀行の為替・金利戦略責任者フランシス・チュン氏は「きょうの7日物リバースレポ金利とRRR引き下げは先に発表された政策を実施するものだ」と指摘。
市場は財政面でのさらなる支援を求めるだろうとし、リスクセンチメントの回復を持続させるためにはそれが必要になる見込みだと語った。
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