米オープンＡＩ、取締役会でアルトマンＣＥＯへの株式報酬協議

　米オープンＡＩのブレット・テイラー会長は９月２６日、取締役会がサム・アルトマン最高経営責任者（ＣＥＯ、写真）に株式報酬を与えるかどうかを協議したが、何も決まらなかったと明らかにした。昨年１１月、サンフランシスコで撮影（２０２４年　ロイター/Carlos Barria）

[２６日 ロイター] - 米オープンＡＩのブレット・テイラー会長は２６日、取締役会がサム・アルトマン最高経営責任者（ＣＥＯ）に株式報酬を与えるかどうかを協議したが、何も決まらなかったと明らかにした。

ロイターは前日、オープンＡＩが中核事業を営利法人へと再編する計画を進めており、アルトマン氏が初めて株式報酬を受け取る見通しだと報じていた。

テイラー会長は声明を発表し、株式報酬の具体的規模について決まっていないと述べた。

アルトマン氏は共同創業者。株式報酬を受け取らないことを選択したと以前公表していた。取締役会の決定事項で、取締役会は過半数が同社株式を保有しないとされ、利害関係を持たない人物で占められる必要があったためだ。ただ、アルトマン氏は既に複数のスタートアップ投資で億万長者となっている。

オープンＡＩは現在、ベンチャーキャピタルのスライブ・キャピタルとコスラ・ベンチャーズのほか、マイクロソフトやエヌビディア、アップルなどと計６５億ドルの出資交渉中。ロイターは、オープンＡＩの企業価値が１５００億ドルに上る可能性があると既に報じている。ただ、これは営利法人への再編計画が成功するかどうかにかかっている。