スリランカ中銀、金利据え置き 明るい見通し示す
ロイター / 2024年9月27日 13時19分
スリランカ中央銀行は27日、政策金利を市場の予想通り据え置いた。国内外の不透明感を現状維持の理由に挙げた。同時に、インフレ率が低水準にとどまり、今年の経済成長率が当初の想定を上回るとの明るい見通しを示した。写真は同中銀の建物。コロンボで2017年3月撮影(2024年 ロイター/Dinuka Liyanawatte)
Uditha Jayasinghe
[コロンボ 27日 ロイター] - スリランカ中央銀行は27日、政策金利を市場の予想通り据え置いた。国内外の不透明感を現状維持の理由に挙げた。同時に、インフレ率が低水準にとどまり、今年の経済成長率が当初の想定を上回るとの明るい見通しを示した。
常用預金ファシリティー金利(SDFR)を8.25%、常用貸出ファシリティー金利(SLFR)を9.25%で維持した。
スリランカでは21日の大統領選で野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首が勝利した。24日に議会を解散しており、11月14日の総選挙実施が決まった。
中銀は声明でインフレ率が今後数四半期にかけて5%の目標を下回る水準にとどまる公算が大きいとした。また、最近の経済指標を踏まえ今年上期の力強い成長が年内いっぱい続き、年間の成長率が従来予想を上回る見込みとした。
中銀は7月に25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施。昨年来の緩和サイクルの一環。
スリランカの株式調査会社CALのチーフストラテジスト、ウデシャン・ジョナス氏は「政治的不透明感で国債のプレミアムが上昇していることを踏まえると、中銀はまずプレミアムが落ち着くのを確認したいのだろう」と分析した。
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