南大西洋クジラ禁漁区案、今年も否決 ノルウェー反対

［シンガポール　２７日　ロイター］ - 国際捕鯨委員会（ＩＷＣ）は２６日にペルーのリマで開催した年次総会で、南大西洋にクジラの禁漁区（サンクチュアリ）を設定する案の採決を行ったが、賛成が可決に必要な７５％に届かず今回も否決された。

賛成は４０カ国、反対は１４カ国。アイスランド、日本とともに商業捕鯨を行っているノルウェーが反対し、アイスランドは棄権した。日本は２０１９年にＩＷＣを脱退した。

ノルウェーの代表は総会で、クジラサンクチュアリ案はＩＷＣに関し「間違っている点すべてを表している」と述べ、サンクチュアリは「全く必要ない」と主張した。

動物愛護団体ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルのラテンアメリカ地域の幹部は「この提案が、捕鯨支持派によって、またしても僅差で否決されたことは痛恨の極みだ」と述べた。