アゼルバイジャン航空機の乗客ら、墜落前に爆発音と証言
ロイター / 2024年12月28日 2時33分
カザフスタン西部で25日に墜落したアゼルバイジャン航空機の乗客2人と乗務員1人は26日、当初の目的地であるロシア南部チェチェン共和国のグロズヌイに近づく際に少なくとも1回大きな音を聞いたとロイターに語った。写真はバクーの病院で治療を受ける同旅客機の乗客。27日撮影(2024年 ロイター/Aziz Karimov)
Gleb Stolyarov Nailia Bagirova
[バクー 27日 ロイター] - カザフスタン西部で25日に墜落したアゼルバイジャン航空機の乗客2人と乗務員1人は26日、当初の目的地であるロシア南部チェチェン共和国のグロズヌイに近づく際に少なくとも1回大きな音を聞いたとロイターに語った。
アゼルバイジャン航空機は、バクーからグロズヌイに向かっていたが、その後カスピ海を横切るルートに迂回。カザフスタンのアクタウ近郊で墜落し、少なくとも38人が死亡した。生存者は29人。
病院にいる乗客の1人は「爆発音がして、飛行機がバラバラになると思った」と語った。別の乗客は爆発音を2回聞いたと語った。乗客2人はいずれも、爆発音の後で機内の酸素レベルに問題が発生したようだと述べた。
乗務員の1人は、霧のためグロズヌイへの着陸が許可されず、旋回飛行中に3回大きな音が聞こえたと指摘。そして、機内の気圧が低下したという。
アゼルバイジャン航空は27日、ロシアの都市への多数の便を欠航とし、墜落は「物理的および技術的な外部干渉」が原因とみていると発表した。
アゼルバイジャン航空機の事故調査に関する4人の情報筋は26日、ロシアの防空システムが誤って撃墜したとの見解をロイターに示した。ロシアの航空当局は27日、濃霧とウクライナによるドローン攻撃に対する警戒により、当初の目的地であるチェチェンからのルート変更を決めたと明らかにした。
この墜落事故は、ドローンによる戦闘が行われている場合には、民間機が戦闘地域から離れた地域を飛行している時でさえ危険にさらされている現状を浮き彫りにした。ロシアは、高度な電子妨害機器を使ってウクライナの無人機の位置や通信システムを混乱させているほか、無人機を撃墜するため多数の防空システムを使用している。
この記事に関連するニュース
-
アゼルバイジャン航空機、物理的な「外部干渉」で墜落か 暫定調査
AFPBB News / 2024年12月28日 12時23分
-
【解説】アゼルバイジャン航空機墜落、これまでに判明している情報
AFPBB News / 2024年12月27日 17時51分
-
アゼルバイジャン機墜落「露軍が撃墜」説が支配的に 事実ならロシアに大打撃
産経ニュース / 2024年12月27日 8時17分
-
アゼルバイジャン航空機の墜落事故…ロシア軍のミサイル誤射が原因 欧州メディア
日テレNEWS NNN / 2024年12月26日 23時58分
-
ロシア軍のミサイル誤射説も浮上 カザフスタンの旅客機墜落、死者は38人に
産経ニュース / 2024年12月26日 9時4分
ランキング
-
1イスラエル軍、ガザ北部の病院を攻撃 ハマスは戦闘員不在と反論
ロイター / 2024年12月28日 6時10分
-
2アゼルバイジャン航空の旅客機墜落、ロシアの責任追及する声高まる…旧ソ連圏での求心力低下か
読売新聞 / 2024年12月28日 7時0分
-
3ロシア軍による撃墜の証拠=米高官、カザフ旅客機墜落で
時事通信 / 2024年12月28日 8時27分
-
4トランプ氏、職員の在宅勤務否定 「戻らないなら解雇」、反発必至
共同通信 / 2024年12月28日 16時3分
-
5韓流ドラマ視聴で「友人が銃殺」 自由を求め漂流44時間 20代脱北女性が語る金正恩政権の「韓国敵視」政策
産経ニュース / 2024年12月28日 13時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください