オーストラリア、新型コロナ追跡アプリ導入 一部の州は規制緩和
ロイター / 2020年4月27日 11時26分
オーストラリア政府は4月26日、新型コロナウイルスの追跡アプリを導入するとともに、アプリが入手する個人情報を保護する法律を制定する方針を表明した。写真は、シドニーの教会で食事を配布する際、個人用保護具を着用する牧師。4月17日撮影(2020年 ロイター//Loren Elliott)
[メルボルン 26日 ロイター] - オーストラリア政府は26日、新型コロナウイルスの追跡アプリを導入するとともに、アプリが入手する個人情報を保護する法律を制定する方針を表明した。
同国は医療体制に負担がかかる前に新型コロナの感染拡大を抑制しているものの、再び感染が急増するリスクを懸念している。
ハント保健相は、追跡アプリ導入に関するテレビ会見で「われわれは(新型コロナに)勝利しつつあるが、まだ勝ってはいない」と述べた。
同アプリは、シンガポールのソフトウエア「トレース・トゥギャザー」に基づいており、ブルートゥースのシグナルを利用して人と人が近距離で接触した際の記録を取る。人権擁護団体からはプライバシーの侵害だとの批判が出ている。
アプリのダウンロードは任意で、政府は効果を得るために少なくとも人口の40%が参加することを望んでいる。
アプリは位置情報を入手せず、安全という。保健当局者はアプリが追跡した接触データから、感染者と接触した可能性のある人の追跡が可能になる。
ハント氏はアプリについて「正常な状況とオーストラリアの生活スタイルを取り戻すのに役立つ」とし、「本人を含め誰もアクセスできない。アクセスできるのは州の保健当局者のみだ」と語った。
保健省は26日、アプリのウェブサイトで、保健当局者にアクセスを制限するための法的な指令が5月に議会に提案されると明らかにした。
新型コロナの感染拡大は隣国ニュージーランドでも抑制されており、世論調査では新型コロナ感染症が流行し始めて以降、両国の政府への国民の信頼感が高まっている。
両国はともに新規感染者の増加率が2週間にわたって1%未満にとどまっている。
オーストラリアのクイーンズランド州と西オーストラリア州は26日、今週から屋外で集まれる人の数を増やすなど、社会的距離を確保する規則をやや緩和する方針を示した。一方、人口が2番目に多いビクトリア州は厳しい制限措置を緩和する用意はないとした。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1米民主重鎮、決断を称賛=ハリス氏支持で対応分かれる―バイデン氏撤退
時事通信 / 2024年7月22日 9時50分
-
2バイデン大統領、米大統領選からの撤退を表明 代わりの候補としてハリス副大統領を指名
日テレNEWS NNN / 2024年7月22日 3時30分
-
3バイデン氏の決断尊重 英や独首相ら
共同通信 / 2024年7月22日 11時54分
-
4パリ五輪、4355人を「脅威」として排除 仏内相明かす、大会の治安対策で
産経ニュース / 2024年7月22日 11時27分
-
5《トランプ前大統領銃撃事件で使用》「全米で広く出回る」AR-15ライフル、日本の暴力団が「使わない」理由
NEWSポストセブン / 2024年7月21日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)