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ドル下落、新型コロナ抑制策緩和で安全需要低下=NY市場

ロイター / 2020年4月28日 6時15分

ニューヨーク外為市場では、ドルが広範な通貨に対して下落した。コロラド州ウェストミンスターで2009年11月撮影(2020年 ロイター/Rick Wilking)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが広範な通貨に対して下落した。世界各地で新型コロナウイルス感染拡大抑制策の緩和が始まる中、リスク選好度が上昇し、安全通貨としてのドルの需要の低下につながっている。

米国ではこの日、ジョージア州でレストランでの店内飲食や映画館の営業などが再開。オクラホマ、アラスカ、サウスカロライナの各州でもすでに制限措置が一部緩和されているほか、ミネソタ、ミシシッピ、コロラド、モンタナ、テネシーの各州も抑制措置の一部緩和に向けた用意を進めている。オハイオ州はこの日、州内の経済の再稼働に向けた初期の計画を発表した。欧州ではイタリアなどが経済再開に向けた計画を発表した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)のグローバル外為戦略部門責任者、ウィン・シン氏は「経済再開に向けた計画で市場心理は週初から好転した」とし、「ドル相場はこれにより圧迫されている」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数<=USD>は0.19%安の100.05。

ユーロは対ドル で0.07%高の1.0828ドル。一時は1.0861ドルまで上昇した。 格付け会社S&Pグローバルが24日、格下げの予想に反してイタリアの格付けを「BBB/A─2」に据え置いたこともユーロの支援要因となった。

ドルは対円 で0.23%安の107.25円。一時は107.00円と、4月15日以来の安値を付けた。日銀が27日の金融政策決定会合で追加緩和策を決定し、年80兆円をめどに買い入れてきた長期国債について、「上限を設けず必要な金額の長期国債を買い入れる」と表明。こうしたことが円の支援要因となった。

市場は米連邦準備理事会(FRB)が28─29日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)のほか、欧州中央銀行(ECB)が30日に開く理事会に注目している。

豪ドル は対米ドルで1.21%高の0.6465米ドル。一時は0.6471米ドルと、3月12日以来の高値を付けた。クイーンズランド州とウエスタンオーストラリア州が週内に新型ウイルス感染拡大抑制策を緩和すると発表したことが豪ドルの買いにつながった。

ただ一部アナリストは、感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)などの措置はまだ実施されており、人々が感染拡大前の生活に戻るには時間がかかるため、リスク選好度の回復は時期尚早と指摘。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのG10外為戦略部門グローバル責任者、アサナシオス・バンバキディス氏は「リスク資産に対して見られている資金流入に若干懸念している」とし、「われわれは『リスクオフ』姿勢を維持しており、ドルを選好している」と述べた。

ドル/円 NY終値 107.22/107.25

始値 107.08

高値 107.34

安値 107.00

ユーロ/ドル NY終値 1.0828/1.0832

始値 1.0851

高値 1.0858

安値 1.0817

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