台湾実効支配の金門島に中国海警局船5隻、警告受け去る＝台湾

Ben Blanchard　Yimou Lee

［台北　２７日　ロイター］ - 台湾が実効支配する離島、金門島の規制水域に２６日、中国海警局の船５隻が進入したが、台湾側の警告を受けすぐに去った。台湾当局者が２７日、明らかにした。

台湾当局の取り締まり中に中国漁船が転覆し２人が死亡したことを受け、海警局は金門島周辺の巡視を常態化している。

台湾の沿岸警備隊を所管する海洋委員会の管碧玲主任委員（閣僚）は、沿岸警備隊が立ち去るよう指示した直後に中国船は海域から立ち去ったと立法院（国会）で記者団に語った。

邱国正国防部長（国防相）は立法院で金門島周辺の事象がエスカレートせず「円滑に処理される」ことを望むとし、「われわれは戦闘状態が発生することを望んでいない」と述べた。