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バイデン氏、議会に迅速な行動要請 政府閉鎖回避やウクライナ支援で

ロイター / 2024年2月28日 5時45分

バイデン米大統領は27日、ホワイトハウスで議会指導部と会談した。2022年4月撮影(2024年 ロイター/Al Drago)

[ワシントン 27日 ロイター] - バイデン米大統領は27日、ホワイトハウスで議会指導部と会談した。差し迫る政府機関の一部閉鎖を回避し、ウクライナへの支援を確実にするため、歳出法案の可決に向け迅速に行動するよう要請した。

会合には共和党のジョンソン下院議長、民主党のシューマー上院院内総務、ハリス副大統領が出席。バイデン大統領は「やるべきことが多くある」と述べた上で、米経済に悪影響が及ぶ政府機関の一部閉鎖を回避するため、3月1日の期限までに解決策が得られると確信していると述べた。

さらに、対ウクライナ支援が日ごとに緊急性を増しているとし、行動しないことによる「結果は悲惨なものになる」という考えを示した。

ジョンソン下院議長とシューマー上院院内総務は1月、24会計年度予算について裁量的経費を1兆5900億ドルとすることで合意。しかし、議会通過には至っていない。

また、上院は今月13日、ウクライナ、イスラエル、台湾への支援を盛りこんだ953億4000万ドルの法案を70対29の賛成多数で可決した。ただ、ジョンソン下院議長は直ちに採決を実施する考えはないとし、下院通過には不透明感が漂っている。

約1時間に及ぶ会談後、ジョンソン下院議長は記者団に対し「政府資金を確保する」意向と言明。会談は「率直かつ誠実」だったとした上で、メキシコ国境付近における移民問題への取り組みが最大の関心事とバイデン大統領に伝えたと明らかにした。

シューマー上院院内総務は最も緊迫した協議の1つだったと指摘。ジョンソン氏にウクライナ支援の「重要性を改めて伝えた」とし、今後の行方は「ジョンソン氏の手に委ねられている」と述べた。

ホワイトハウスは声明で、バイデン大統領が会談で「ここ数週間でウクライナの形勢が不利となり、議会が行動を取らなかったことによって弾薬や物資の制限を余儀なくされている状況について協議した」と明らかにした。

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