ユーロ圏賃金指標、利下げを正当化=チポローネECB専務理事
ロイター / 2024年3月27日 19時48分
欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は賃金の伸びが鈍化していることから、インフレ率が2025年半ばまでに目標の2%へ低下することにECBは確信を強めていると述べた。イタリア中銀副総裁当時、2015年の提供写真。(2024年 ロイター)
[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は賃金の伸びが鈍化していることから、インフレ率が2025年半ばまでに目標の2%へ低下することにECBは確信を強めていると述べた。ECBの金融政策は利下げ後も引き続き「非常に制約的」になるとの見方を示した。
ECBは賃金の状況が改善すれば6月にも利下げする構えを見せており、同氏の発言はこの軌道から外れていないことを示している。
チポローネ氏はブリュッセルで開催されたイベントで、「賃金の伸びは予測に沿って、インフレ目標および生産性の伸びと一致する水準に向けて、中期的に徐々に鈍化する軌道にあるようだ」と指摘。「インフレ率が適切なタイミングで目標に到達するという確信が強まるにつれて、政策金利を調整する根拠も強まる」と語った。
短期的な賃金動向に過度に注目すべきでないと指摘。家計収入の回復が必要であり、収入が回復した後も実質賃金は新型コロナウイルス流行以降の労働生産性に見合った水準を下回るとの見方を示した。
「短期的な賃金動向に過度に焦点を当てると、賃金の回復が十分に考慮されない可能性がある」とし、ユーロ圏の弱い回復の基盤を強固にするために賃金の回復が必要と述べた。
経済の不透明感が後退しているため、ECBは見通しに自信を深めていると語った。
「金融政策は中立スタンスからはほど遠く、たとえ調整したとしても、なお非常に制約的だ」と述べた。
この記事に関連するニュース
-
ECB当局者、6月利下げ引き続き支持 その後は見解に相違
ロイター / 2024年4月18日 2時20分
-
FRB当局者、利下げ急がず インフレ懸念高まり受け
ロイター / 2024年4月12日 8時16分
-
ECB、金利据え置き 声明で利下げ示唆
ロイター / 2024年4月12日 3時15分
-
欧州中銀、金利据え置き 利下げ示唆、6月にも
共同通信 / 2024年4月11日 23時17分
-
ECB、6月利下げ開始も FRBを注視=オーストリア中銀総裁
ロイター / 2024年4月3日 16時17分
ランキング
-
1米スターバックス、3年ぶりの減収…中東での不買運動や北米の節約志向が重荷
読売新聞 / 2024年5月1日 22時24分
-
2Googleの「約束破り」が示す検索市場の"危うさ" ヤフーへの技術提供制限で公取委が初の処分
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 7時20分
-
3GWの平均予算は「2万7857円」 過ごし方の3位「買い物」、2位「外食に行く」…「海外旅行」は1%
まいどなニュース / 2024年5月2日 7時50分
-
4円下落、一時158円台に迫る 介入観測後も円安止まらず
共同通信 / 2024年5月1日 18時30分
-
5観光業で働く人のためにも「GWは廃止すべき」 こう提言しても、何も変わらなかった理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月1日 6時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください