NZ中銀、政策金利0.5%引き下げ 追加緩和を示唆
ロイター / 2024年11月27日 12時8分
ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は27日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を予想通り50ベーシスポイント(bp)引き下げ、4.25%とした。写真は2017年6月2日撮影(2024年 ロイター/Thomas White/Illustration)
Lucy Craymer
[ウェリントン 27日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は27日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を予想通り50ベーシスポイント(bp)引き下げ、4.25%とした。
インフレ率が目標レンジの中間値2%近辺にあり、経済活動が低調に推移している状況を踏まえた。
中銀は10月も50bpの利下げを実施していた。
ロイター調査ではエコノミスト30人のうち27人が50bp利下げを予想していた。
中銀は声明で「経済状況が予測通りに推移すれば、委員会は来年初めにOCRをさらに引き下げることができると予想している」とした。
議事要旨によると、中銀は50bp利下げが「生産、雇用、金利、為替相場の不必要な不安定化を回避しつつ、低く安定したインフレを維持する責務に合致する」と判断した。
OCRの見通しについては来年第2・四半期に3.8%、第4・四半期に3.6%に低下すると見込み、8月時点の予想より大幅な利下げを示唆した。
中銀は声明で、国内物価と賃金設定行動はインフレ率が目標の中間値付近にとどまる見通しと整合的になりつつあるほか、輸入物価も下落し、インフレ率低下に寄与していると指摘した。
また、金利低下が投資や支出を促し、来年には経済成長が回復するとの見方を示した。雇用の伸びは来年半ばまで軟調が続く見込みとした。
アナリストからは声明がかなりハト派的だとの指摘が出た。ASBのチーフエコノミスト、ニック・タフリー氏は「中銀は今後の利下げペースに対する市場の期待を和らげる試みを一切せず、今後の動きに門戸を大きく開いたままにしている」と指摘。追加緩和ペースは今後の状況次第だとした。
「中銀の次回会合まで3カ月間あり、その間に四半期国内データの発表サイクルとトランプ氏の大統領就任がある」と語った。
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