中国不動産大手の万科、早期償還計画で債券急伸
ロイター / 2025年1月27日 14時42分
中国の不動産開発大手、万科企業の債券が27日、急伸した。10億元(約1億3768万ドル)相当の2027年満期債を3月に早期償還するとの計画を明らかにしたことから、安心感が広がった。上海の建設現場で2017年撮影。(2025 ロイター/Aly Song/File Photo)
Li Gu Clare Jim
[上海/香港 27日 ロイター] - 中国の不動産開発大手、万科企業の債券が27日、急伸した。10億元(約1億3768万ドル)相当の2027年満期債を3月に早期償還するとの計画を明らかにしたことから、安心感が広がった。
発表により、27日に償還期限を迎える30億元のオンショア債を含む、目先の債務返済能力に対する投資家の信頼が高まった。27年満期債の償還とは異なり、27日の償還については開示する必要がない。
複数の債券の償還期限が迫る中、万科の流動性を巡る警戒感は今月に入って強まっている。今年中に総額34億ドルが償還期限を迎える。
国営メディアは今月、万科の祝九勝最高経営責任者(CEO)が公安当局に拘束され、深セン政府のタスクフォースが事業運営を監督するため介入したと報じた。政府による経営権取得や再編の可能性があるとしていた。ただ、この報道は掲載後数時間で削除された。
万科は24日に提出した書類で、27年満期のコーラブル債を3月に償還する権利を行使すると発表した。
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