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アジア株式市場サマリー(28日)

ロイター / 2020年5月28日 19時57分

[28日 ロイター] - 中国株式市場は上昇に転じて大引けた。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の閉幕を控え、一段の景気刺激策が発表されるとの期待が背景となった。

ただ、香港問題を巡る米中関係の悪化で上値は抑制されている。

第一上海証券のチーフストラテジストは、特に不動産やインフラ建設業などの分野で一段の景気刺激策が示唆されるとの期待がある、と指摘。全人代閉幕後、李克強首相が記者会見を行う。

大引け後間もなく全人代は、「香港国家安全法」の制定方針を圧倒的賛成多数で採択した。

香港株式市場は下落。米中関係の悪化を背景に荒い値動きとなった。

米政府はすでに、同法制定の動きに対し制裁発動や、香港に対する優遇措置の撤回をちらつかせている。だがそうした強硬姿勢を米財界は懸念し、慎重な対応を求める声があがっている。

ハンセン指数採用銘柄の出来高は22日以来の高水準。

プルデンシャル・ブローカレージは、ハンセン指数先物の清算日が近づいていることによる荒い値動きを指摘した。

ソウル株式市場は小反落して引けた。香港をめぐる米中間の緊張が高まるとともに、韓国銀行(中央銀行)が厳しい景気見通しを示したことを受けて、投資家心理が悪化した。

中銀は政策金利を過去最低水準に引き下げるとともに、新型コロナウイルスの感染拡大が2008年の世界金融危機より深刻な打撃を及ぼすとの見通しを示した。

ユジン投資証券のアナリストは、中銀の景気刺激策が市場予想ほど積極的でなかったことから地合いが悪化したと分析した。

海外勢は427億ウォン(約3447万ドル)相当の買い越し。

シドニー株式市場は反発し、2カ月半ぶり高値を付けた。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が、新型コロナウイルス感染拡大による景気悪化が当初警戒されたほど深刻にはならないとの見方を示したことを好感して金融株が上昇した。

S&P/ASX200指数は3月11日以来の高値水準で推移し、終値は1.3%高

金融株指数<.AXFJ>は3.1%高。RBCキャピタルのアナリストは買い戻しが上昇要因であると分析した上で、今後の動きは感染拡大の影響が予想より穏やかだと投資家が考えるかどうかでも決まると語った。

RBAのロウ総裁は感染抑制策の成功に言及し、4ー6月期の就業者数の落ち込みが従来予想を下回った可能性もあると述べた。この発言は各国の封鎖措置緩和や景気刺激策をめぐる楽観的見方とともに、景気回復が予想より速く進むことへの期待感に拍車をかけた。

オアンダの上級市場アナリストであるジェフリー・ハレー氏は、「世界各地の金融・財政状況は、大規模な金融緩和や刺激策が依然として各国政府や中銀の最優先課題であることを物語っている。こうした事情を考慮すると、世界的に金融市場の回復の勢いが力強いのはそれほど意外ではない」と話した。

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