米労働市場、回復は緩慢＝フィラデルフィア連銀総裁

［ニューヨーク　２８日　ロイター］ - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は２８日、米労働市場の回復は緩慢で、新型コロナウイルス感染拡大前の水準に雇用が回復するには時間がかかるとの認識を示した。

ハーカー総裁はＣＮＢＣのインタビューに対し、労働市場は「基本的に横ばい」になっているとし、小売業、観光業、旅行業の雇用の多くは以前の状態に戻らないと指摘。「雇用情勢の回復には時間がかかる」と述べた。

連邦準備理事会（ＦＲＢ）が前日に示した雇用最大化と物価目標柔軟化に向けた新戦略については、インフレ率の全般的な水準だけでなく、むしろ物価上昇の速度をターゲットにするものという認識を示した。