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ドル上昇、独仏のロックダウン措置受け=NY市場

ロイター / 2020年10月29日 6時26分

終盤のニューヨーク外為市場では、安全資産としてドルが買われ、ユーロは1週間ぶりの安値を付けた。ドイツとフランスのロックダウン(都市封鎖)措置に関するニュースを受けた。パリで28日撮影(2020年 ロイター/BENOIT TESSIER)

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、安全資産としてドルが買われ、ユーロは1週間ぶりの安値を付けた。ドイツとフランスのロックダウン(都市封鎖)措置に関するニュースを受けた。11月3日の米選挙を控え、ユーロや円のインプライド・ボラティリティーは数カ月ぶりの高水準となった。

メルケル独首相は28日、再拡大する新型コロナウイルス流行に対応するため、11月2日から1カ月間、緊急の部分的なロックダウン措置を実施すると発表した。

マクロン仏大統領も、今週30日から12月1日までの約1カ月、全土で再び都市封鎖(ロックダウン)を実施すると発表した。

欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会は28日、域内が新型コロナの感染急増で「憂慮すべき」事態に直面しているし、加盟国が感染防止に向け一段と協調して取り組むよう要請した。

ダニエルズ・トレーディングの先物・オプション担当シニアブローカー、ジョン・ペイン氏は「恐怖心はドル買いにつながる」と指摘。「外為市場での目下の材料は欧州の問題だ。量的緩和の観点から言えば、トランプ米大統領はその方向に向かないと予想されるため、ドルの魅力は増すだろう」と述べた。

米選挙が近づくにつれ、ボラティリティーの高まりが警戒されている。

UBSの外為ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「市場にはまだドルのショートポジションがあり、米選挙を前に縮小する動きが見られる」と指摘。「バイデン氏が勝利すれば、ドル安につながるだろうが、最近の一部の世論調査では差が縮まっており、不確実性の高まりを考慮して市場はややリスクオフに傾いている」とした。

また、バイデン政権が誕生すれば、欧州やカナダ、中国などとの貿易摩擦が緩和し、全体的なセンチメント改善が見込まれ、安全資産であるドルの重しになるとした。

午後の取引で、ユーロ/ドル は0.4%安の1.1754ドル。一時1週間ぶりの安値を付けた。

プットオプションとコールオプションの格差を示すユーロ/ドルの1カ月物リスクリバーサル は、6月以来初めてドルコールオプション(将来ドルを買う権利)がプットオプション(売る権利)を上回ったことを示した。

ドルは対円 で0.1%安の104.31円。一時1カ月超ぶりの安値を付けた。

ユーロ/円 も0.5%安の122.60円。一時7月以来の安値を付けた。

ユーロと円の1週間物のインプライド・ボラティリティー はともに約7カ月ぶりの高水準を付けた。

ドル指数<=USD>は0.3%高の93.39。

ポンドは対ドル で0.5%安の1.2958ドル。

ドル/円 NY終値 104.29/104.34

始値 104.15

高値 104.45

安値 104.12

ユーロ/ドル NY終値 1.1744/1.1747

始値 1.1736

高値 1.1760

安値 1.1719

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