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米州、新型コロナで壊滅的損害続く=WHO米州事務局長

ロイター / 2021年7月29日 1時47分

世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)のエティエンヌ事務局長は28日、新型コロナウイルス感染症が引き続き米州に壊滅的な損害を与えており、アルゼンチン、コロンビア、キューバ、エクアドル、パラグアイが世界で最も週間死亡率が高い国になっていると述べた。写真は1日撮影(2021年 ロイター/Manaure Quintero)

[ブラジリア 28日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)のエティエンヌ事務局長は28日、新型コロナウイルス感染症が引き続き米州に壊滅的な損害を与えており、アルゼンチン、コロンビア、キューバ、エクアドル、パラグアイが世界で最も週間死亡率が高い国になっていると述べた。

会見で、米国では過去1週間でワクチン未接種者を中心に感染者が2倍以上に増えていると指摘。キューバでは感染率と死亡率がパンデミック(世界的大流行)発生以降で最高水準に達したとし、過去1週間で7000人以上の未成年者と約400人の妊婦が感染したと明かした。

米州で報告された過去1週間の感染者数は126万人以上、死者は約2万9000人。

ボリビアやチリとの国境に接しているアルゼンチンの州やコロンビアのアマゾン地域がホットスポット(大流行地)になっているという。

エティエンヌ事務局長は「新型コロナが引き続き蔓延する中、ウイルスに対して有効であることが証明されている公衆衛生上および社会上の措置を緩和する地域があまりにも多い」と述べた。

エティエンヌ事務局長によると、ラテンアメリカおよびカリブ海地域のワクチン接種完了者の割合は現時点で全人口の16.6%にとどまっている。

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