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米ノババックス、英国で新型コロナワクチンの使用許可を申請

ロイター / 2021年10月28日 9時44分

10月27日、米バイオテクノロジー企業のノババックスは、英国で同社製新型コロナウイルスワクチンの使用許可を申請したと発表した。写真はイメージ。昨年10月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[27日 ロイター] - 米バイオテクノロジー企業のノババックスは27日、英国で同社製新型コロナウイルスワクチンの使用許可を申請したと発表した。

ノババックスは英国で被験者1万5000人が参加した後期臨床試験のデータに基づき申請を行った。試験で同社ワクチンの従来型コロナウイルスに対する予防効果は96.4%との結果が確認できた。

また申請には米国とメキシコで被験者3万人を対象に実施した後期試験で得られたデータも含まれている。中等症から重症化に対する予防効果は100%、全体の予防効果は90.4%という。

ロイターのまとめによると、英国では国民の約76.1%が接種を完了している。ただ最近になって再び新規感染者が増えており、ジョンソン首相は厳しい冬を乗り切るのにロックダウン(都市封鎖)よりワクチンに頼る方針を示した。

ノババックスは8月、ワクチンの配布はまずワクチンが足りていない低所得国を優先するとして、米国での承認申請を今年第3・四半期から第4・四半期に延期した。米国での承認申請は年内に提出する見通し。

同社は欧米での使用許可の獲得競争でファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などの競合勢に後れを取ったことから、低・中所得国での使用許可申請を優先させてきた。

ノババックスと提携先のインドのセラム・インスティチュート・オブ・インディアは先月、世界保健機関(WHO)にワクチンの緊急使用許可を申請した。ノババックスはすでにインド、インドネシア、フィリピンで使用許可を申請している。

同社は、欧州やカナダ、オーストラリア、ニュージーランド各国当局とWHOなどへも近く承認申請する見通しを示した。

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