SKハイニックス、第4四半期は大幅増益 供給網は下期に改善予想
ロイター / 2022年1月28日 15時11分
韓国の半導体大手SKハイニックスが28日発表した2021年第4・四半期決算は、利益が4兆2000億ウォン(34億9000万ドル)と、前年同期の9590億ウォンから大幅に増加した。写真は2016年4月、ソンナム市で撮影(2022年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 28日 ロイター] - 韓国の半導体大手SKハイニックスが28日発表した2021年第4・四半期決算は、利益が4兆2000億ウォン(34億9000万ドル)と、前年同期の9590億ウォンから大幅に増加した。サプライチェーン(供給網)の問題は今年下期から徐々に改善するとし、半導体メモリーの需要も増加するとの見通しを示した。
第4・四半期利益は、リフィニティブ・スマートエスティメートがまとめたアナリスト予想の4兆ウォンを上回り、四半期利益としては2018年以降で最高となった。
売上高は55%増の12兆4000億ウォンだった。
同社は「サーバー向けを含む高性能メモリー製品の長期見通しは非常に良好」と指摘。非対面インフラの構築を検討する動きのほか、人工知能(AI)による機械学習の普及、非代替性トークン(NFT)やメタバースの新たなアプリケーションが需要増の背景にあるとした。
第4・四半期にはインテルのNAND型フラッシュメモリー部門の買収の第1段階を完了した。同部門買収によりNAND型フラッシュメモリーの今年の売上高は倍増するとの見通しを示した。
トレンドフォースのデータによると、データストレージ市場向けNAND型半導体の価格は、1─3月に前期比8─13%下落し、従来予想(10─15%)ほどは落ち込まない見通し。
中国・西安市のロックダウン(都市封鎖)を受けて半導体供給を巡る懸念が高まり、パソコンメーカーが発注を増やしていることなどが見通し修正の理由という。
SKハイニックスはDRAMチップについて、2022年は収益性を重視しつつ在庫を柔軟に管理すると説明した。
アナリストは、DRAM価格は今四半期に5%程度下落するとし、当初見込まれていたほどは値下がりしないとの見通しを示した。
同社は2022年の設備投資額を前年の13兆4000億ウォン(111億2000万ドル)から増やす見通しを示した。韓国での半導体工場用地の取得や米国の研究開発センターへの投資を主な理由に挙げた。
この日の規制当局への届け出で、半導体工場がある中国の無錫市で2兆4000億ウォン前後の投資を行う計画も明らかにした。
22─24年に配当の固定部分を20%増やし、新たに創出したフリーキャッシュフローの約50%を株主還元に使うと発表したことを受けて、株価は急伸した。
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