米副大統領、台湾副総統と短い会話 ホンジュラスで

［テグシガルパ　２７日　ロイター］ - ハリス米副大統領は２７日、中米ホンジュラスでシオマラ・カストロ氏の大統領就任式に出席した際、台湾の頼清徳副総統と短く会話を交わした。台湾を自国の領土の一部と見なす中国からの反発は必至だ。

ハリス氏は記者団に、頼氏とは、中米における共通の利益や移民の「根本原因」に対処する米政府の移民抑制戦略について話をしたと説明。頼氏から話を持ちかけられたと明らかにした。

台湾の中央通信社は両氏が「短く会話し、自然に交流した」と伝え、「単なるあいさつ」と表現した。両氏がマスクをして立ち話をする写真も掲載した。

ホンジュラスは台湾と外交関係がある１４カ国の一つ。

カストロ氏は選挙戦中に、台湾断交と中国との国交樹立をちらつかせたことがあるが、２６日の頼氏との会談後、台湾の支援に謝意を表明し、関係維持を望んでいると述べた。

ハリス氏はカストロ氏との会談後、中国は議題に上らなかったと述べた。