英中銀、保険会社の自己資本比率規制を改革 投資拡大促す

　９月２８日、イングランド銀行（英中央銀行）は保険会社の国内投資を増やすため、自己資本比率規制「ソルベンシー２」の改革を打ち出した。写真は２５日、ロンドンにある英中銀前で撮影（２０２３年　ロイター/Hollie Adams）

［ロンドン　２８日　ロイター］ - イングランド銀行（英中央銀行）は２８日、保険会社の国内投資を増やすため、自己資本比率規制「ソルベンシー２」の改革を打ち出した。

欧州連合（ＥＵ）時代から受け継いだソルベンシー２の改革は、保険会社の投資拡大につながる「ＥＵ離脱の配当」として保険業界などに受け止められている。

改革案の「マッチング調整」では、保険会社の保有資産が将来の保険金支払いなどに必要な資金を確実に生み出すことを目指す。

中銀のウッズ副総裁は声明で「保険契約者を保護しつつ、保険会社が英国経済への投資を増やすという政府との約束を果たせるようにする」と表明した。

マッチング調整に関する最終的な規則は来年第２・四半期中に公表し、来年６月３０日に発効する。ソルベンシー２の他の改革は来年１２月３１日に発効する予定だ。