米ナイキ、6─8月利益が予想超え 値上げ効果が寄与

　米スポーツ用品大手ナイキが９月２８日発表した第１・四半期（６─８月）決算は、利益が１４億５０００万ドル、１株当たり０．９４ドルで、アナリスト予想の０．７５ドルを超えた。写真は同社のシューズを履いている人。２０１９年３月、マサチューセッツ州ケンブリッジで撮影（２０２３年　ロイター/Brian Snyder）

[２８日 ロイター] - 米スポーツ用品大手ナイキが２８日発表した第１・四半期（６─８月）決算は、利益が１４億５０００万ドル、１株当たり０．９４ドルで、アナリスト予想の０．７５ドルを超えた。

売上高は１２９億４０００万ドルで、アナリスト予想の１２９億８０００万ドルに届かなかった。

ただスニーカーやアパレル製品の値上げ効果が予想を上回る利益をもたらした。在庫も１０％減少。年末商戦を前に余剰在庫の圧縮が進んでいる様子がうかがえて、今後大幅な値引きを迫られるのではないかと心配していた一部投資家の安心感を誘った。

地域別に見ると、北米市場では米消費者の財布のひもが固くなって卸売業者が発注を減らした影響から、売上高は２％減った。一方中国市場はアパレル製品主導で５％の増収となったが、アナリストが予想した１５．４％増ほど伸びなかった。