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日銀のインフレ基調指標、10月はまちまち 加重中央値は2.2%に上伸

ロイター / 2023年11月28日 14時47分

日銀が28日に発表した10月の物価の基調を示す指標は、高水準でまちまちの結果となった。写真は日銀本店。東京で2009年撮影。(2023年 ロイター/Yuriko Nakao)

Takahiko Wada

[東京 28日 ロイター] - 日銀が28日に発表した10月の物価の基調を示す指標は、高水準でまちまちの結果となった。3指標のうち「加重中央値」の伸び率が拡大する一方で、「刈込平均値」や「最頻値」は前月から伸びが縮小した。輸入物価上昇を背景とする価格転嫁が続く半面で、昨年大きく値上がりした品目を中心に上昇率が前年に及ばなくなっている。

上昇率の高い品目順に並べ、品目のウエートを加味したときの分布で真ん中の値である「加重中央値」は前年同月比プラス2.2%。前月に2001年1月以降で初の2%乗せとなったが、さらに伸び率を拡大した。半面で、上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」はプラス3.0%で前月の伸び率3.4%を大きく下回った。最も頻度の多い上昇率である「最頻値」もプラス2.6%と、2カ月連続で伸び率が縮小した。

上昇品目の比率は84.7%で、前月の87.0%を下回った。下落品目の比率は9.6%で前月の7.3%を上回った。

一連の指標は日銀が総務省発表の消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。10月の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)は前年同月比プラス2.9%と前月をわずかに上回った。一方、昨年10月は多くの品目が一斉に値上げされ、コアCPIはプラス3.6%と、前の月の上昇率を0.6%ポイントも上回った。

(和田崇彦)

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