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印製薬企業、米市場の供給不足背景に売上高改善続く=IR&R

ロイター / 2024年5月28日 11時42分

 5月27日、フィッチ・レーティングス傘下のインディア・レーティングス・アンド・リサーチ(IR&R)は、インドの製薬メーカーが主要市場である米国の医薬品不足を背景に、2025年度も売上高改善の流れを維持するとの見通しを示した。写真はサンファーマのロゴ。インドのムンバイで2017年11月撮影(2024 ロイター/Shailesh Andrade)

Rishika Sadam

[ハイデラバード 27日 ロイター] - フィッチ・レーティングス傘下のインディア・レーティングス・アンド・リサーチ(IR&R)は27日、インドの製薬メーカーが主要市場である米国の医薬品不足を背景に、2025年度も売上高改善の流れを維持するとの見通しを示した。

インドはジェネリック医薬品(後発薬)の一大生産拠点で、ドクター・レディーズやシプラ、サンファーマなどのメーカーは米国と欧州の売上高比率が非常に高い。

IR&Rは医薬品情報サービスのデータを引用し、米国が過去10年で最も大幅な医薬品不足に直面していると指摘。また米食品医薬品局(FDA)のデータを踏まえ、4月時点で22の治療分野で233種類の医薬品が不足し、一部医薬品の生産打ち切りや需要増大、出荷の遅れなどが主な原因だと説明した。

こうした中でIR&Rの企業格付けディレクター、ビベク・ジェイン氏は「米国に展開するインドのジェネリックメーカーは24年度に力強い業績を示した。その理由は原材料コスト低下と価格の安定だ」と述べた。

ドクター・レディーズは今年1―3月に北米売上高が29%増え、シプラも北米売上高は11%伸びた。

IR&Rによると、米国を拠点とする多くのジェネリックメーカーは規制コスト増大によって幾つかの医薬品生産を停止しているほか、新薬申請手続きの複雑化が進んで供給不足と競争低下につながり、インド勢がサプライチェーン(供給網)拡張とさまざまな治療分野への参入増を通じてこの穴を埋める可能性があるという。

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