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旭化成、スウェーデンの製薬企業カリディタス買収 約1739億円

ロイター / 2024年5月28日 18時2分

 5月28日 旭化成は28日、スウェーデンの製薬企業カリディタス・セラピューティクス(Calliditas Therapeutics AB)の普通株式全てを約118億スウェーデンクローナ(約1739億円)で取得し、完全子会社化すると発表した。写真は旭化成のロゴで、2019年10月に都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

Mayu Sakoda

[東京 28日 ロイター] - 旭化成は28日、スウェーデンの製薬企業カリディタス・セラピューティクスの普通株式全てを約118億スウェーデンクローナ(約1739億円)で取得し、完全子会社化すると発表した。旭化成はヘルスケア事業を成長をけん引する柱と位置付けており、腎疾患領域で強みを持つカリディタスの買収により収益力を高める狙いがある。

公開買い付けを実施し、普通株式1株当たりの取得価格は208スウェーデンクローナ(約3076円)とする。カリディタスの27日終値を83%上回る水準。

公開買い付けは全ての米国預託証券も対象とし、1株当たり416スウェーデンクローナとする。公開買い付けの資金は手元現金を充当する予定。

旭化成は機能性樹脂や半導体向け電子材料などの素材事業や住宅事業に加えて、ヘルスケア事業を強化する考え。工藤幸四郎社長は「ニッチな疾患領域にフォーカスすることで、大規模な製薬企業と直接競合せず、臨床試験規模が比較的小さく、過度なリスクテイクを避けた医薬事業が運営できる」と語った。

カリディタスは腎疾患関連の治療薬の研究開発などを手掛ける。旭化成は2020年に腎移植後に用いられる免疫抑制剤などを手掛ける米製薬ベロキシスを買収しており、今回のカリディタスの買収は米国の医薬事業を腎移植から腎疾患領域に拡大させるのが狙い。

カリディタスは直近の決算まで赤字が続いているが、本買収に伴いのれん等償却後の営業利益は2026年3月期に黒字化することを見込む。製剤のピーク売上高は2030年度以降に5億米ドル超を見込む。

発表を受けて、28日のストックホルム株式市場でカリディタスの株価は急騰、約77%高で推移している。

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