仏独首脳、ウクライナにロシア領内攻撃容認を 一部施設に限定
ロイター / 2024年5月29日 8時34分
5月28日、フランスのマクロン大統領(写真)とドイツのショルツ首相は、ウクライナに向けてミサイルを発射しているロシア領内の軍事拠点について、ウクライナによる攻撃を認めるべきとの考えを示した。写真はドイツのグランゼーで撮影(2024年 ロイター/Annegret Hilse)
[パリ/ベルリン 28日 ロイター] - フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相は28日、ウクライナに向けてミサイルを発射しているロシア領内の軍事拠点について、ウクライナによる攻撃を認めるべきとの考えを示した。
マクロン氏はショルツ氏とドイツ北部メーゼベルクで共同記者会見を開き、「われわれはウクライナを支持し、エスカレーションを望んでいない」と述べた上で、ウクライナに向け「ミサイルを発射している軍事拠点を無力化することをわれわれは認めるべきだ」と言明。ただ、ロシア領内の他の標的や民間施設、他の軍事施設への攻撃は許すべきではないとした。
ショルツ氏はマクロン氏に同意すると述べ、ウクライナが米国を含む兵器供給国が課した条件や国際法を尊重する限り、自衛が認められているとした。
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は英誌エコノミストに対し、ウクライナが西側諸国から供与された武器でロシア領内を攻撃することについて、同盟国は容認すべきとの考えを示している。
一方、ロシアのプーチン大統領は28日、ウクライナによる西側の兵器を使ったロシア領内攻撃を容認する一部NATO加盟国の姿勢を批判し、世界的紛争を引き起こす可能性があると指摘した。
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