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米、台湾巡り中国外相に懸念表明 南シナ海の緊張激化非難

ロイター / 2024年7月29日 7時34分

 7月27日、 ブリンケン米国務長官(写真)は、ラオスで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議で、中国が南シナ海で不法行為を激化させていると非難した。ビエンチャンで撮影(2024年 ロイター/Chalinee Thirasupa)

Simon Lewis

[ビエンチャン 27日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は27日、ラオスで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議で、中国が南シナ海で不法行為を激化させていると非難した。

フィリピンに対する中国海警局の敵対的な行為を批判した。会議には米中のほかロシア、インド、オーストラリア、日本、欧州連合(EU)の外相が出席し、パレスチナ自治区ガザやウクライナを巡る情勢、北朝鮮の核問題、南シナ海での緊張について協議した。

ブリンケン氏は中国の王毅外相とも会談した。米国務省高官によると、台湾情勢について協議し、頼清徳・台湾総統の就任に合わせて実施された封鎖の模擬訓練など中国による最近の「挑発的行為」に懸念を表明した。

また、ロシア防衛産業への中国の支援にも言及し、中国企業に対する米国の追加措置を警告したものの、王氏から確約は得られなかったという。軍同士の対話継続では一致した。

中国外務省によると、王氏は中米間の意思疎通は維持されているものの、米国は中国に対する封じ込めや抑止をやめず、むしろ強めていると抗議。「中米関係が直面するリスクはなお蓄積し、課題は高まり、関係悪化を食い止め安定を実現する重要な局面にある」と述べたという。

<ロシア、朝鮮半島巡り米を非難>

一方、ロシアのラブロフ外相は会議の合間に、朝鮮半島における米国の核資産の運用指針が地域の安全保障上の懸念を高めていると指摘した。

ロシア国営RIA通信によると、同氏は「(指針が)何を意味するのか説明すら得られていないが、さらなる不安を引き起こしているのは確かだ」と述べた。

また、インタファクスによると「米国は朝鮮半島を取り巻く環境を積極的にあおり、朝鮮半島における自国のプレゼンスを軍事化し、軍事行動に備えることを目的とした演習を行っている」と語った。

<ガザ・ミャンマー情勢も協議>

ブリンケン氏はASEAN関連会議で、米政府がガザでの停戦とより永続的な平和と安全の実現に向けて日々、集中的に取り組んでいると述べた。

インドネシアのルトノ外相はガザでの持続的な和平実現が急務だと訴えた。

ASEANが27日に発表した声明はミャンマー情勢を巡り、民間人への暴力を非難し、全当事者に敵対行為の停止と対話開始を求めた。

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