豪フォーテスキュー、中国向け「グリーン鉄」生産開始へ

８月２８日、豪資源大手フォーテスキューは再生可能エネルギーを使って鉄を生産する事業を来年開始すると発表した。写真は２０１５年１１月に撮影（２０２４年　ロイター／David Gray）

［メルボルン　２８日　ロイター］ - 豪資源大手フォーテスキューは２８日、再生可能エネルギーを使って鉄を生産する事業を来年開始すると発表した。生産工程で二酸化炭素（ＣＯ２）を大幅に減らすグリーン鉄（グリーンアイアン）で、中国からの強い需要を満たせるようになるとの見通しを示した。

来年から西オーストラリア州のクリスマス・クリーク鉱山で、太陽光発電を利用して年間１５００トンの純度の高いグリーン鉄を生産する見通し。

同社グリーンエネルギー部門のマーク・ハチンソン責任者はアナリストとの電話会議で、中国からの需要急増が見込まれるためプロジェクトに５０００万豪ドルを投入すると説明。「中国ではグリーン製品に対する飽くなき需要が明確になっている。当社がクリスマス・クリークのグリーン鉄鉱石プラントにこれほど注力するのはそのためだ」と述べた。

ハチンソン氏は、１２カ月以内にピルバラ産の鉄鉱石からグリーン鉄が生産できることを世界に示すと強調した。