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午後3時のドルは小幅高144円前半、一巡後は米エヌビディア決算控え様子見

ロイター / 2024年8月28日 15時50分

  8月28日、午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(143.95/144.00円)から小幅高の144円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Mariko Sakaguchi

[東京 28日 ロイター] -

午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(143.95/144.00円)から小幅高の144円前半で取引されている。売られ過ぎた反動で買い戻されたほか、実需の買いに支えられ、強含んだ。買い一巡後は、米国時間に発表されるエヌビディア決算の内容を見極めようと様子見姿勢が強まった。

序盤はそれまでの流れを引き継ぎ、ドルは朝方に一時143.69円付近まで下落したが、仲値公示に向けて「スポット末日に当たることから国内輸入企業によるドル買いが入った」(国内銀の為替セールス担当)とされ、じり高で推移。6月の豪消費者物価指数(CPI)が予想を小幅に上回って豪ドル/円が上昇すると、ドル/円も押し上げられた。

月末は輸出企業のドル売りが出やすいが、「現行の水準ではヘッジ目的などの売りが出にくい」(同)という。

その後は144円前半で小動きとなった。ドル指数は一時100.51付近と23年7月以来の安値を付けた後、足元では100.93付近まで反発している。市場で年内の米利下げ織り込みが進む中、「ここ数年の動きを踏まえると、100付近が当面の下値目途となるのではないか」と、あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏はみる。

東京時間の材料として注目されていた氷見野良三・日銀副総裁の発言は、相場に大きな影響を与えることなく通過した。「基本的には経済・物価の見通しが実現する確度が高まれば金融緩和の度合いを調整するという姿勢を維持した一方、金融市場の不安定さにもふれるなど、ニュートラルな発言にとどまった」と、SBIリクイディティ・マーケットの金融市場調査部長、上田真理人氏とみていた。

米国の9月の利下げ観測や景気減速への警戒感を背景に「ドルが全般的に弱い中で、日銀の不確実性を踏まえると、どんどん円を買うというよりも、ポンドなどが選好されやすいようだ」(上田氏)という。

市場の関心は米国時間に発表されるエヌビディア決算に集まる。市場の期待に届かず、雇用情勢への悪影響が意識されれば、市場のリスクセンチメントが悪化しやすい。株価の急落、米金利低下につながれば、ドル/円が一段と下落するリスクが警戒されている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 144.39/144.40 1.1143/1.1144 160.91/160.93

午前9時現在 143.96/143.97 1.1177/1.1178 160.91/160.93

NY午後5時 143.94/143.97 1.1184/1.1185 161.00/161.03

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