世界国債インデックスへの韓国債採用、9月は見送りへ＝関係筋

Seunggyu Lim　Cynthia Kim

［ソウル　２８日　ロイター］ - 指数算出会社のＦＴＳＥラッセルは、韓国国債の世界的な国債指数「世界国債インデックス（ＷＧＢＩ）」への採用を９月は見送り、少なくとも６カ月はウォッチリストにとどめる可能性が高い。関係者が２８日明らかにした。

関係者は「９月の可能性はそれほど高くない」と述べた。「債券投資収入に対する外国人投資家の免税手続きは改善され、オムニバス口座も開設されたが、投資家は市場アクセスの改善をまだ十分には感じていない」と指摘した。

ＦＴＳＥラッセルのコメントは得られていない。

韓国当局は、資本市場の対外開放を進め、税優遇措置の改正や、外国人投資家の国債取引の利便性を高めるオムニバス口座を導入した。

外資系金融機関にドル／ウォンのオンショア銀行間市場への参加を許可し、７月から取引時間を延長した。許可を得た銀行は、ソウルにあるノストロ口座を使って海外投資家からウォンの売買注文を受け、ウォンを韓国にある投資家の銀行口座に送金できる。

韓国国債は、２０２２年９月にＷＧＢＩに組み入れる可能性があるウォッチリストに追加された。一部のアナリストは組み入れが実現すれば海外から最大７００億ドルの資金が流入する可能性があるとみている。

外資系銀行の関係者は「韓国が資産運用会社から承認を得るには、日本の信託銀行から一定の支援が必要だ。だが日本の信託銀は非常に保守的なため、容易ではないだろう」と語った。