ウルグアイ大統領選、11月決戦投票へ 年金改革巡る国民投票は否決か
ロイター / 2024年10月28日 14時3分
ウルグアイで27日に大統領選挙が行われた。出口調査によると中道左派の野党候補であるヤマンドゥ・オルシ氏(左)が保守派のアルバロ・デルガド氏をリードしている。モンテビデオで撮影(2024年 ロイター/Mariana Greif)
Lucinda Elliott
[モンテビデオ/トレイタ・イ・トレス 27日 ロイター] - ウルグアイで27日行われた大統領選は、中道左派の野党候補ヤマンドゥ・オルシ氏と中道右派与党のアルバロ・デルガド氏の決選投票となりそうだ。
公式結果によると、開票率60%の段階でオルシ氏の得票率は41.5%、デルガド氏は28.69%、保守派のアンドレス・オヘダ氏は16.8%。
オヘダ氏は1回目の投票で敗退した場合、左派の勝利を阻止するためデルガド氏を支持する意向を表明している。
いずれの候補も当選に必要な過半数を得票できない場合、上位2人が11月24日の決戦投票に進む。
オルシ氏は首都モンテビデオで支持者を前に「われわれは今回の選挙で最も躍進した政党だ」とし、「今後27日間で最後の追い込みを図る」と述べた。
ただ、決選投票で保守派がまとまり左派に勝利する可能性があることから、支持者のムードは控えめだった。
27日は上下両院議員選、年金受給年齢引き下げや麻薬関連犯罪と戦うための警察権限強化の是非を問う国民投票も併せて行われた。
出口調査によると、年金受給年齢を5歳引き下げて60歳とする年金改革案は反対61%、賛成39%で否決されたとみられる。同案を巡っては、経済に打撃を及ぼすとの懸念が投資家らの間で広がっていた。出口調査によれば、警察権限強化に関する国民投票も賛成は40%足らずにとどまり、否決されたもようだ。
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