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中国人民銀、新たな貸出ツールを開始 年内の流動性不足に対応へ

ロイター / 2024年10月28日 13時53分

 中国人民銀行(中央銀行)は28日、年末までに約2兆9000億元(4065億8000万ドル)規模の中期融資が期日を迎える銀行システムに流動性を供給するため、新たな貸出ツール「公開市場アウトライト・リバースレポ操作」を開始した。写真は人民銀の本部。北京で2018年9月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)

Joe Cash

[北京 28日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は28日、年末までに約2兆9000億元(4065億8000万ドル)規模の中期融資が期日を迎える銀行システムに流動性を供給するため、新たな貸出ツール「公開市場アウトライト・リバースレポ操作」を開始した。

声明文は「銀行システムの流動性を適度に潤沢に保ち、政策ツールボックスをさらに充実させる」と説明している。

即日開始したにもかかわらず、人民銀は28日の公開市場操作声明でこの新しい手段に何ら言及しなかった。

新ツールを発表した別の声明文によると、公開市場操作におけるプライマリーディーラーとの取引に月次ベースで使用するという。

期間は1年以下。毎日実施され、担保を必要とする通常のリバースレポ・オペの期間(7日、14日、28日)よりも長い。

政府系紙の上海証券報は人民銀の発表後、関係者の情報として、新手段は期間3カ月と6カ月をカバーし、今後1年間の流動性調整を支援するものになると報道。「年内に集中する中期貸出制度の満期に対するヘッジを高めることにもなる」と指摘した。

エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのシニアエコノミスト、徐天辰氏は、新たなツールについて「技術的な最適化のようで、金融政策の枠組みをより機能的にし、流動性供給をより適切に規制する取り組みの一環だ」と指摘。同種のレポは欧州連合(EU)や米国では一般的で、人民銀の政策手段を近代化し、欧米に足並みをそろえるための一歩だろうと述べた。

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