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午後3時のドルは3カ月ぶり153円台、与党敗北で政治空転警戒

ロイター / 2024年10月28日 15時23分

 10月28日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の153円半ばで取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 28日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の153円半ばで取引されている。総選挙で与党が過半数を割り込んだことを受けて、政治空転を警戒する形で円売りが進んだ。

円は早朝から全面安となった。与党が過半数を割り込んだことで「政策決定の遅延や困難さが想定され、日銀利上げの遅延リスクも高まった」(みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏)との見方が広がった。

ドルは朝方の152円前半から、昼前に一時153.88円まで上昇。7月31日以来、3カ月ぶり高値を更新した。午後も高値圏で底堅い動きが続いた。

円は他通貨に対しても幅広く売られ、ユーロが165円台、ポンドが199円台、スイスフランが176円台と、ともに3カ月ぶり高値をつけた。豪ドルも101円台と3カ月ぶり高値が目前に迫った。

この日の東京市場では、株高と金利上昇も同時に進行した。市場では、支持率回復に向けて与党が財政拡張を進め、実質金利のマイナス幅が拡大する可能性を警戒する声もあった。

石破茂首相は午後の記者会見で、今回の選挙を「国民から極めて厳しい審判を得た」としたうえで、経済対策や補正予算の策定を進める考えを示した。

さらに円安の一因として、イランに報復攻撃を仕掛けたイスラエルが、石油や核関連施設を標的としなかったことが、中東情勢の緊張緩和につながった点を指摘する声も聞かれた。週明けの原油先物は4%超下落した。

<米大統領選にらみ投機がドル買い転換>

米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物・非商業(投機)部門の取組状況を基にみずほ銀行が試算したところ、主要8通貨に対するドルの合成ポジションは、前週の14.4億ドルの売り越しから92.1億ドルの買い越しに転じた。ドルが買い越しに転じるのは今年8月以来。

市場では「大統領選でトランプ氏の勝利が現実味を帯びてきたことで、投機筋の間でドル売りポジションを圧縮する動きが相次いでいた。実際にトランプ氏が勝利しても、ある程度は織り込み済みとして、大きなドル高は見込みづらくなったかもしれない」(外銀関係者)との声が聞かれた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 153.53/153.54 1.0787/1.0788 165.62/165.65

午前9時現在 152.94/152.97 1.0796/1.0797 165.14/165.15

NY午後5時 152.30/152.31 1.0795/1.0796 164.43/164.49

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