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AI関連ETF、今年設定相次ぐ アウトパフォームは保証されず

ロイター / 2024年10月28日 16時50分

 10月28日、AI(人工知能)に焦点を当てた上場投資信託(ETF)の設定が相次いでいる。2023年5月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Suzanne McGee

[28日 ロイター] - AI(人工知能)に焦点を当てた上場投資信託(ETF)の設定が相次いでいる。どの企業が長期間にわたって勝者となるかはなお不透明だが、AIに対する市場の熱狂の波に乗るための新しい投資手段を資産運用会社が提供しているためだ。

モーニングスターのデータによると、AIを名称に含む24本のETFのうち、3分の1以上が2024年にローンチされている。この1週間でも3本が新たに加わった。

ETFでAI分野の資産規模は現在45億ドルと、55億ドル規模の原子力テーマ型に接近。13億7000万ドル規模の大麻セクターを大きく引き離している。

モーニングスターのシニアアナリスト、ダニエル・ソティロフ氏は「急成長している動きの速い業界であり、短期間で大きなもうけを得られることを望みやすい」と指摘。AIの申し子である米半導体大手エヌビディアが過去1年間で200%以上の株価上昇を記録したことはそうした自信を改めて示したものだと指摘する。

ブラックロックのファンダメンタル株式テクノロジーグループの責任者トニー・キム氏は、エヌビディアに限らず、AIは今後、より多くの受益者を生み出すとの見通しを示す。

同氏はブラックロックが22日にローンチした2本のAI関連ETF、「iシェアーズA.I.イノベーション・アンド・テック・アクティブETF」と「iシェアーズ・テクノロジー・オポチュニティーズ・アクティブETF」のマネジャーを務めている。

同社初のAI商品で6億3000万ドル規模の「iシェアーズ・フューチャーAI&テックETF」は2018年にローンチされ、現在は14日に付けた52週高値付近で取引されている。

ブラックロックのアクティブ・テーマ型ETF責任者であるジェイ・ジェイコブス氏によると、当初のAI商品はインデックスに連動しているが、新しい2本はアクティブ運用で、AI分野の新たな機会を捉えるように設計されている。

キム氏は「AI市場は劇的に変化する。今日あなたが考えていることが、明日、来年、あるいは数年後にそうなるとは限らない」と語った。

もちろん、AIをテーマにしたETFに投資したからといって、アウトパフォームが保証されるわけではない。AI関連で最大の「グローバルⅩ・AI&テクノロジーETF」は今年に入ってから、ベンチマークであるS&P総合500種の22%上昇に対し、約20%の上昇にとどまっている。

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