北朝鮮軍、ロシア・クルスク地域に展開 NATO事務総長が確認
ロイター / 2024年10月29日 0時44分
北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長(写真)は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認した。16日撮影(2024年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 28日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認した。
ルッテ事務総長は、北朝鮮のロシア派兵に関し韓国政府の代表団から説明を受けた後、「ロシアと北朝鮮の軍事協力の深化は、インド太平洋および欧州大西洋地域の安全保障の両方にとり脅威」と述べた。
さらに、北朝鮮の派兵はウクライナにおける「ロシアの違法な戦争」に対する北朝鮮の関与の「重大なエスカレーション」で、国連安全保障理事会の決議違反かつ戦争の「危険な拡大」と警鐘を鳴らした。
ロシアのプーチン大統領の「絶望が高まっている」兆候とも指摘し、「プーチン大統領の戦争でロシア軍兵士60万人超が死傷しており、外国の支援なしにはウクライナへの攻撃を継続することはできない」という認識を示した。
ウクライナのシビハ外相は、同国政府がここ数週間、北朝鮮の派兵を巡り警告していたものの、同盟国から強い反応はなかったと批判。Xへの投稿で「NATO事務総長はようやく確認した。ウクライナの声に耳を傾けることが肝心だ。ウクライナによる対ロシア長距離攻撃に対する制限を今すぐ解除することが解決策だ」と述べた。
ウクライナのイェルマーク大統領首席補佐官は、制裁のみでは北朝鮮の関与に対する十分な対応にはならないと強調。「北朝鮮の関与拡大を防ぐための武器と明確な計画」が必要という認識を示した。
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