米国株式市場＝上昇、ダウ273ドル高 大手企業の決算控え

米国株式市場は上昇して取引を終えた。２０２１年１月撮影（２０２４年　ロイター/Mike Segar）

Abigail Summerville

［ニューヨーク　２８日　ロイター］ - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。今週は大手企業の決算が相次いで発表されるほか、来週１１月５日の大統領選挙の最終局面を迎える。

イスラエルがイランに対する報復攻撃で石油や核関連施設を標的としなかったことを受け、原油供給への懸念が和らぎ、地合い改善につながった。

Ｓ＆Ｐ総合５００種採用企業のうち約１６９社が週内に決算を発表する。市場の上昇をけん引してきた超大型７銘柄（マグニフィセント・セブン）のうち、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、アップルなども今週の発表を控え、株価が上昇した。

投資家はハイテク企業の決算で人工知能（ＡＩ）関連支出のガイダンスに注目するだろう。

ウェルズ・ファーゴ投資研究所のグローバル投資戦略責任者、ポール・クリストファー氏は「決算では企業が来年どのような設備投資プログラムを実施するかについて示すガイダンスが重要となる」と指摘した。

マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムも今週、決算を発表する。

この日は小型株で構成するラッセル２０００指数が１．６３％高と、主要株価指数をアウトパフォームした。

クリストファー氏はこれについて、市場がソフトランディング（経済の軟着陸）を見越して、小型株に期待していることを示している可能性があると指摘。「トランプトレードに関連した要素も考えられるが、この２つを切り離すのは非常に難しい」と語った。

Ｓ＆Ｐの主要セクターでは金融が上げを主導した。一方、エネルギーは０．６５％下落。供給懸念の緩和で原油価格が５％下落したことを受けた。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を１．８８対１の比率で上回った。

航空機大手ボーイングは２．８％下落。２８日、新規株式発行などを通じ最大２２０億ドルを調達すると発表したことが売り材料視された。

複合企業スリーエム（３Ｍ）は４．４％上昇。ＪＰモルガンが目標株価を引き上げた。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 42387.57 +273.17 +0.65 42264.54 42476.46 42264.54

前営業日終値 42114.40

ナスダック総合 18567.19 +48.58 +0.26 18648.25 18671.01 18563.02

前営業日終値 18518.61

Ｓ＆Ｐ総合５００種 5823.52 +15.40 +0.27 5833.93 5842.92 5823.08

前営業日終値 5808.12

ダウ輸送株２０種 16290.08 +185.89 +1.15

ダウ公共株１５種 1053.22 +6.23 +0.59

フィラデルフィア半導体 5211.67 -1.17 -0.02

ＶＩＸ指数 19.80 -0.53 -2.61

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1612.48 +1.97 +0.12

Ｓ＆Ｐ素材 596.97 +4.72 +0.80

Ｓ＆Ｐ工業 1147.78 +3.08 +0.27

Ｓ＆Ｐ主要消費財 873.55 +1.00 +0.11

Ｓ＆Ｐ金融 784.48 +8.82 +1.14

Ｓ＆Ｐ不動産 277.20 +0.77 +0.28

Ｓ＆Ｐエネルギー 686.41 -4.50 -0.65

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1733.74 +2.22 +0.13

Ｓ＆Ｐ通信サービス 317.42 +2.20 +0.70

Ｓ＆Ｐ情報技術 4531.65 -3.26 -0.07

Ｓ＆Ｐ公益事業 411.43 +3.21 +0.79

ＮＹＳＥ出来高 9.08億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 38700 + 30 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 38605 - 65 大阪比