新型ウイルス、英経済成長下振れにつながる可能性＝カーニー中銀総裁

　２月２８日、イングランド銀行（英中銀）のカーニー総裁（写真）は、新型コロナウイルス流行の影響が深刻化しており、英国も経済への打撃に備えるべきとの認識を示した。写真は２７日ロンドンでの代表撮影（２０２０年／ロイター）

［２８日　ロイター］ - イングランド銀行（英中銀）のカーニー総裁は、新型コロナウイルス流行の影響が深刻化しており、英国も経済への打撃に備えるべきとの認識を示した。英スカイニュースとのインタビューで述べた。

カーニー総裁によると、英中銀はすでに、景気を下押ししかねないサプライチェーンの目詰まりを認識している。しかし、経済にどの程度悪影響を及ぼすか、まだ確たることが言える段階にはないと述べた。

世界経済の成長が下振れし、それが英国経済に波及すると予想。

「欧州や英国の経済指標にはまだ兆候はみられないが、世界（経済成長）が非常に開放的な経済の英国を下回れば、影響がでてくるだろう」と述べた。

新型ウイルスが金融危機のリスクとならないよう、英中銀が国内銀行の健全性を絶えず監視していると述べた。